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<title>隠れ蓑～penseur～</title>
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<description>佳代とナジャのリヒテンシュタイン姉妹（ペルソナ）による対話ブログ。話題はシュルレアリスムからアニ横まで。Il est l'heure de s'enivrer !</description>
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<title>アキラとひより　第４話「&quot;コンビ”再結成！！」</title>
<description> 「かわいいっっ！！　すごいっ。もう何が素敵かっていうことをあえて私なんかが説明することもなくかわいい！　つまりとてもかわいい！　すばらしい！　‥そう、これ。これなのだ。桐原先生のファンをやってて私もけっこう長くその感想を記してきてるかなって思うけど、もしかしたら本作「アキラとひより」がいちばん桐原先生の描く女の子のかわいさを申し分なく存分にその魅力をあらわし出すことに成功してるのじゃないかなって思
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<![CDATA[ 「かわいいっっ！！　すごいっ。もう何が素敵かっていうことをあえて私なんかが説明することもなくかわいい！　つまりとてもかわいい！　すばらしい！　‥そう、これ。これなのだ。桐原先生のファンをやってて私もけっこう長くその感想を記してきてるかなって思うけど、もしかしたら本作「アキラとひより」がいちばん桐原先生の描く女の子のかわいさを申し分なく存分にその魅力をあらわし出すことに成功してるのじゃないかなって思う。それくらいに本作のひよりはかわいい。素敵。すばらしい。もし可能なら個人的にお近づきになりたいくらい。近づいて何するの？　決ってるじゃない。表に出ろー。」<br />「いきなり何いってるのがまるで不明だけれど、ま、そんなに今回の話が佳代の心の金銭に触れたということなのかしら。なんか今さらだけれど、こういうの好きよね、本当。ま、ひよりはたしかに喜怒哀楽激しく情緒豊かで見ていて飽きないものだけれど。」<br />「よいよねよいよね、ひよりよいよね。というのも彼女のような人を私は好きだからであり、それは要するにどんなタイプの人のことを指すのかなっていうと、これはまた私がどういった人間に興味を示すかを少しなりとも告白しなきゃいけない問題というふうに換言できる。それで具体的に私はどんな人物に気をそそられるのかなって考えてみると、それは一言でいうなら私があるキャラを好きであるキャラを嫌いっていうときの単純な基準は、その人と果して私が会話したいかどうかという一点にかかってるっていいっていいかもしれない。つまり、私はいろいろとだらだら話ができる人が好きなのであり、そうでない場合はひとりで勝手に本でも読んでるほうがいいかなって思う人間というようにも規定できるかな‥いい古された文句だけど、読書というのは一種の著者との会話ともいえるし‥。‥私は人間関係というものは会話だとも考えてる。そしてその意味では私はけっこう冷たい人でもあるかなって気がしないでもなくて、それはなぜなら私は暇な時間に耐える能力にほとんど欠陥らしきものを抱えてるふうにも受けとれる面があるから。‥そんななかで、本作のひよりのような人は、私は好きだな。彼女のような人と、会ってみたい。そう思わせるに十分なほど、本作はおもしろい。待ってた甲斐あった、一話であったかな、今回のこのお話は。」<br />「人生というのは暇つぶしのようなもの、‥というと人に怒られるかしれないけれど、ま、たいていの人は世の中にそれほど重要な役割をもってないものでしょうし、あまり自分を過信視してもね、ろくなことはないものよ。であるから、ま、有意義な時間の過し方は個々人個性はあれど、そのひとつとして対話というものを優先して考えてみるのもおもしろいかは分らないことかしらね。‥そしてある意味暇をどうつぶすかというところに、実は人間の生き方というか、個性のある核心めいたものが現れてくるともいえるかもしれない。そういったところに注目して人間を観察してみるのも、さてはおもしろいことかもしれないかしらね。人と人生との係り方の縮図が、そこに表現されてもいるのでしょうから。」 ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-11-24T00:47:17+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>とある科学の超電磁砲　第７話「能力とちから」</title>
<description> 「本作について思うところをいくつか順々に。まず本作の世界観というのは、これは以前から感じてたことだけど、この現実社会よりずっと一元的な階級社会なのだなっていうこと。というのも本作の登場人物たちは超能力っていう価値観のみによって基本的に評価が定まるのであり、レベルという数値に示される指標は完全に共同体の住人たちにみずからの格を知らしめる働きを為している。この格差を象徴するのが佐天さんであり、また本作
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<![CDATA[ 「本作について思うところをいくつか順々に。まず本作の世界観というのは、これは以前から感じてたことだけど、この現実社会よりずっと一元的な階級社会なのだなっていうこと。というのも本作の登場人物たちは超能力っていう価値観のみによって基本的に評価が定まるのであり、レベルという数値に示される指標は完全に共同体の住人たちにみずからの格を知らしめる働きを為している。この格差を象徴するのが佐天さんであり、また本作によく登場するモブであるところの不良の皆さん。佐天さんの働きというのは、実はこれは巧妙なもので、レベルの高い美琴と黒子のフォローとして機能してる。‥わかるかな、この世界ではまったくレベルによって人たちの選別を行うことが当然であり、それが世界観として肯定されてもいるのだけど、それだけじゃ視聴者の反発を招くのは必至であるから、主人公たちは能力で人間を差別したりはしない善良な個性だよっていう証明を、いわば佐天さんの存在が担ってる。‥もちろん、これはそうとう穿った見方であるけれど、ただ本作がきわめて多様性の欠落した社会であることはたしかかなって思うかな。べつな言葉でいうなら、多様性を認めない学園都市であるからこそ、一定数のアウトローは発生する。もし彼らがべつな分野で己の存在を示しうる可能性が残されているのなら‥残されてるだけでいい‥事態は変わってくる。かならず。」<br />「この都市の子どもたちはまずまちがいなく超能力者となる目標をもって集まっていればこそ、その一つの目標が破れれば、通常よりやさぐれてしまうのは致し方なしといった側面はあるのでしょうね。そしてそういった世界観において、いわゆる優秀なエリートであるところの美琴や黒子が如何に正論を述べたところで、その言葉が能力の低い人々の心に響くことはおよそありえないことなのでしょう。努力すればどうこうというのは、なんていうのかしらね、心の宗教なものなのよね。無論それはまちがったことをいっているわけじゃないのでしょうけど、ただそう上手く行く道理もないのでしょう。なぜなら、人間とは基本的に弱いものなのだから。」<br />「心の宗教、というのはいいえて妙かな。そういうものを持ち出すのがかならずしも悪いことだとは私も思わないけど、でもその倫理観が他者に強制力を発揮する環境にからめとられたくは、私はないなっていう思いは、免れなくある。‥本作の思想として、努力を肯定するものがある。美琴は努力してレベル５になった。だからどんなに現時点は劣っていても、あきらめることなく努力すべきだっていう意見は正論だ。そして自分に能力がないからといってルサンチマンに駆られるがまま、テロリズムに走っていいわけもない。これも当り前。また犯罪を行うものに情状酌量の余地はなく、どんなに力がなくとも目の前で悪を為すものがあれば、そこに立ち向うのが正しさだというのも、また正論。‥だから、人は努力すべきか。正義を為すべきか？　‥実は、この問題に本作は答えてない。答えられる、道理がない。この理屈が、わかるかな。」<br />「答えることが不可能な質問、とでもいうべきものかしらね、それは。なぜなら努力しても、正義を貫いても、その結果その当人が幸福になれるかは、だれも分るはずがない問題でしょうから。‥ま、しかし決めるのは本人よ。正義を貫くのも、努力してみるのも、こういうことは本人が決断すべきことであり、他者がその成否を云々するものじゃないのよ。まったく、それは空しい話かしれないけれど。はてさてね。」 ]]>
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<dc:subject>アニメ</dc:subject>
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<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>水瀬葉月「C3―シーキューブ―Ⅷ」</title>
<description> 「プラトンパンチをくらへー！！」「ぐふぅっ！！？」「いったいいつまで私を放っておくのかー！！　お姉ちゃんのばかーっ。」「‥放置してたの、私の責任なのかしら？」「‥」「‥」「‥こほん。ブログを休んでたあいだに読んでたラノベの一冊、「シーキューブ」の感想でもしとこかな。実は本作の7巻目に当る短編集も一応私は読んであったのだけど、短編集ということでとくにいう点も見つからなかったから言及はあえてしなかった‥短編
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<![CDATA[ 「プラトンパンチをくらへー！！」<br />「ぐふぅっ！！？」<br />「いったいいつまで私を放っておくのかー！！　お姉ちゃんのばかーっ。」<br />「‥放置してたの、私の責任なのかしら？」<br />「‥」<br />「‥」<br />「‥こほん。ブログを休んでたあいだに読んでたラノベの一冊、「シーキューブ」の感想でもしとこかな。実は本作の7巻目に当る短編集も一応私は読んであったのだけど、短編集ということでとくにいう点も見つからなかったから言及はあえてしなかった‥短編はある意味露骨に作者の技量があらわれちゃうもので、その点では本作にはこれ以後あまり期待はかけられないかなって、その短編集を読んで思っちゃったっていうことは小声でいっとく‥。なので長編に当るこの８巻目が本シリーズを評価するにはまじめにとりあつかわなくちゃいけない一冊にちがいないのだけど、感想を第一に述べちゃうと、本作もシリーズ化するラノベの弊害を免れなかったって、いわざるをえないかな。ううん、むしろ典型的に本巻はシリーズを無暗に重ねるラノベの欠点の典型的な症状があらわれてる。その意味では、見本としてもいいくらいに。」<br />「ブログさぼりの復帰一番目のエントリにしては、いきなり辛口の内容なのね。ま、とはいっても、さすがにここまで冗長にやられると少々フォローするのも困難だとは、はてさて、いえてしまうのかしれないけれど。」<br />「そう。冗長。なんでラノベってこんな一冊にボリュームをつめてくるのかなーっていぶかしげちゃうくらいに、この巻は途中、延々と無意味な‥少なくとも私の感覚としては‥描写が挿入される。もちろんそれが物語の構成上ぬきにしてはならない大切な部分なのだって説得力が感じられれば何もいうことはないのだけど、でもそんなことないだろうことは、本作のドラマの起伏という魅力を欠いた結末部が示してる。‥ラノベって、どうしても変な能力もって戦わなきゃいけない縛りでもあるのかな？　ハルヒみたいなの人気あるのだから、そんなことないとも思うのだけど。」<br />「バトルが一概に悪いわけじゃ無論ないのでしょうけど、しかし本作の赤い服で体力回復させる能力には少し笑ってしまったかしらね。‥なんだかこれだけいうと本当に奇妙に聞こえるかしれないけれど、まったく真実赤い服で回復するのよね。ワースというおもしろい設定がある割に、活かせていない印象があるのは残念かしら。」<br />「設定の隅にはあんまりふれないのがラノベの約束なのかわからないけど、かな。‥最終的に本巻の感想をまとめると、物語全体が間延びしちゃって緊張感に欠ける描写の連続で占められてる本巻は、初期に見た「シーキューブ」の持ち味であった衒学趣味を完全に喪失しちゃってる残念な出来だったというふうになると思う。いたずらに長引かせる意味は作品の完成度という観点からはほとんどないとは思うけど、でもそうも行かないのが事情というものなのだろうかな。そこは私もあまりいわない。いう気もない。」<br />「初期から全体の構成を考えてあるなら話はべつなのでしょうけどね。ま、ラノベにはほとんどといっていいほど無知な我々なのだから、無用なことはいわないでおくことにしましょうか。‥まだまだ続くのかしら、本作は。はてさてといったところね。」<br /><br />　<a href="http://www.amazon.co.jp/C3-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96-8-%E9%9B%BB%E6%92%83%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%BF-7-14/dp/4048681435/ref=sr_1_1?ie=UTF8&amp;s=books&amp;qid=1258642598&amp;sr=1-1" target="_blank" title="水瀬葉月「C3―シーキューブ―Ⅷ」">水瀬葉月「C3―シーキューブ―Ⅷ」</a> ]]>
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<dc:subject>ライトノベル</dc:subject>
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<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>種々の雑感　軽めに</title>
<description> 　気づくとずいぶんブログを空けてしまっている。だがそのわりにブログを書いておこうという気が湧いてこないのは、他の面でこれまでブログを書くことにより充足させてきた私という人間の欲求を満たすことに成功しているからなのだろうか、あるいはそうでなく、ただ単にネットの世界に飽き飽きとしてるだけなのかもしれない。が、どちらにせよそう大した問題ではない。　いつもの対話体で書くと、いたずらに量が増えてしまうので、
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<![CDATA[ 　気づくとずいぶんブログを空けてしまっている。だがそのわりにブログを書いておこうという気が湧いてこないのは、他の面でこれまでブログを書くことにより充足させてきた私という人間の欲求を満たすことに成功しているからなのだろうか、あるいはそうでなく、ただ単にネットの世界に飽き飽きとしてるだけなのかもしれない。が、どちらにせよそう大した問題ではない。<br /><br />　いつもの対話体で書くと、いたずらに量が増えてしまうので、いくらか雑感程度にアニメだのなんだのについて記しておこう。<br /><br />・乃木坂春香の秘密<br />…メインヒロインの春香が見ていてつまらないので、評価は微妙にならざるをえない。彼女のような型の人間のほうが、果して受けはよいのだろうかと思うが、彼女はただ肩書きばかりがあるのみであり、つまり語られる設定のすごさがあるばかりで、彼女という人間の本質はいささかも見えてこない。そして綾瀬さんもそういう彼女に積極的な影響を与えようというのでなく、二人きりの、依存的な関係性に彼女を閉じ込めようと意図しているかのように思えてしまう。それが大多数の視聴者の望みであるならば、乃木坂さんは自己愛を映す鏡でしかないのだろう。<br /><br />・生徒会の一存<br />…椎名姉妹の転校が話題になる話は、正直、駄目だと思った。というのも、出会いと別れは人生の避けられぬ出来事であり、それに過度に介入するならば、ある覚悟が求められるのは必至に思えるからだろう。すなわち、彼女たちの転校をそこまで止めるならば、単なる他者、友だちの関係性のままではいけないのだ。が、それに本作は目を瞑っている。そこまでモラトリアムを堅持すべきなのかどうなのか、私には分らない。<br /><br />・レールガン<br />…ジャッジメントを志願する気持というものは私にはよく分らない。正義や信念に、たとえば黒子のように身を挺してまで、自己が賭けられるという心理が、私には上手く承知できない。何か信仰のようなものが彼女たちにはあるのだろうか？　しかし正義とは内面的なものだ。内向性を知らない正義は、すぐにある種の野蛮さと手を結ぶ。<br /><br />・<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%97%85%E3%81%AF%E6%A5%BD%E3%81%97-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B1%A0%E5%86%85-%E7%B4%80/dp/4121017420/ref=sr_1_1?ie=UTF8&amp;s=books&amp;qid=1258602753&amp;sr=1-1" target="_blank" title="池内紀「ひとり旅は楽し」">池内紀「ひとり旅は楽し」</a><br />…まず私は旅行をあまり好まない質なので、この本も共感するところはほとんどなかった。もし私が本書を理解できるとすれば、何かしら旅を経験してからだと思うが、未来の私が旅行を頻々に行うようになるかどうかは、はてさてといったところか。<br /><br />・森&#40407;外「妄想」<br />…もう何度紐解いたか分らないが、この一篇はなぜこうも不思議な魅力に溢れているのだろうか。私は実のところ&#40407;外には小説を書く才能はそれほどなかったのでないかと思っているのだが、ときに&#40407;外の作品は非常な自己検討を読者に迫る向きがある。 ]]>
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<dc:subject>雑感</dc:subject>
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<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>東方Project二次創作　～怠惰な天子の怠惰な対話～</title>
<description> 「こんなところで釣れるのですか？」　さらさらと流れる渓流の水面には秋の柔らかな光が反射しており、人里から少し離れ、時折、揺れる木々のざわめきのほかは物音ひとつせぬ小川の一角で、その場には不似合いなほど大きな石のうえに座り釣り糸を垂らしている天子の姿がそこにはあった。たぶんその大仰な岩は彼女がみずからの能力でそこに置いたものだろう。あとでちゃんと片付けないと、ひどい迷惑になりそうだ。「太公望のまねご
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<![CDATA[ 「こんなところで釣れるのですか？」<br />　さらさらと流れる渓流の水面には秋の柔らかな光が反射しており、人里から少し離れ、時折、揺れる木々のざわめきのほかは物音ひとつせぬ小川の一角で、その場には不似合いなほど大きな石のうえに座り釣り糸を垂らしている天子の姿がそこにはあった。たぶんその大仰な岩は彼女がみずからの能力でそこに置いたものだろう。あとでちゃんと片付けないと、ひどい迷惑になりそうだ。<br />「太公望のまねごとよ。魚を釣る気はそもそも希薄。…それよりあなたこそこんなところまで何しに？」<br />「今夜のおゆはんは何にしようかと。ぶらぶらしていただけですわ。」<br />　メイド服を翻し、すたすたと紅魔館の従者である咲夜は天子のそばに近寄ってきた。岩のうえから足をぶらぶらさせながら、天子は動きのない水面を見るともなく見つめている。午後をすぎたあたりの今どきでは、魚がいたとて、引っかかりはしないだろう。<br />「どじょうなんか、たまには食べてみたいものですね…。幻想郷にはどうじょういるのかしら？」<br />「どじょう、ねぇ…。あなたのご主人様とも縁が浅からないものでしょうしね。」<br />「そうなのですか？」<br />「キリスト教が禁じられていた時代、流刑になった信徒はどじょうの蒲焼を売ることでなんとか生計を立てたそうよ。その意味ではキリシタンとどじょうは因縁あるものともいえるじゃない。」<br />「へえ…それは初耳でした。ただうちのお嬢様は宗教なんて知ったことじゃないですけど。」<br />「それはそれで奇妙な話ねぇ…」<br />「そうでしょうか…」<br />　咲夜は天子の粗末な釣竿の先から伸びる糸の行方をぼんやりと眺めていた。夏の暑さもすっかり薄れたこの時節、何も考えず無為に日を過すには、たしかにこんな穏やかな場所で利得を考えない釣りをしてぼんやりしているのが最良なのかもしれない。日々を忙しく立ち働く咲夜は、天子の端正な横顔を――まるで釣竿を握っていることさえどこかに失念しているような虚無的な表情を――黙って見つめた。<br />「こんな時間がゆっくりと流れる場所にいると、わけもない焦りが感じられてきますわね。」<br />「焦り？　…そんなことないものよ。」<br />「そうでしょうか。やることをやらねば、どこかに焦燥が生まれる余地は残りますよ。」<br />「ふふ。それはあなたの心が空だからよ。咲夜。」<br />「…」<br />「ふーん。そう。あなたが時を止められるのは、きっと、あなたの心に何も入ってないからでしょうね。――悪魔に魂を売るのも、道理というものよ。」<br />「…」<br />　心が空っぽ、といわれて、とくに咲夜の心に乱れが生まれたりはしない。それは彼女の遥か昔から得心している彼女自身の人生観の一端であるからだ。<br />　常識的に考えてみるなら――もちろんこの幻想郷において常識的な見方ほど非常識的な考え方もないというふうにはいえるのだが――人間にとって、いや生命をもち、熱い血の流れる身体と感情に揺れ動く脆い精神を有した存在であるならば、夜の住人であり気ままに血をすすり、その行動原理には何ら人らしい理も情も介在する余地のない吸血鬼や魔女のもとで、立ち働き暮すことなど、おかしなことでしかありえないのだ。それはそもそも幻想郷以外の世界の常識を曲りなりに理解している咲夜であればこそ、よく思われる事実であるのである。しかし、ただそうはいっても、彼女は吸血鬼に仕えるみずからをそう嫌忌してもいなければ、かといって諦念を抱いているのでもなかった。それはふつうの人間ならいぶかしむ問題であったろうが、咲夜自身にとってはそれほど奇妙なことでは、すなわち幼く頑是無い悪魔の世話をかいがいしく焼くことことは、なかったのだ。その理由は突き詰めてみれば至って単純であり、いみじく今さっき天子が指摘したとおりに、<br />「私のなかには信念といったものがないからでしょうね。――ただ食べ、眠り、生きていればそれでよい。その意味では、お嬢様のそばにあれるということは、私には願ってない環境なのですわ。――悪魔がどうかということも、無論、問題にはなりえない。なりえるはずがないのです。」<br />「ふうん。そう…」<br />　天子は興味なさげに呟いた。未だに静かに視線を釣り糸のほうに下げており、彼女の帽子の鍔が暗く彼女の目元を染める。<br />「…急ぎ、働き、ただ死ねばいい、か。ただ、それはあなたが心を死なすふりをしているだけだから、…いえる台詞よ。本当に心がそこまで死んでしまっているなら、あなたはもっとつまらない人間でしょうからね。…無論、今もそれほどおもしろい人間じゃないけれど。」<br />「含みがありますね、その言い方。」<br />「別に。あなたはあの悪魔の無邪気な好奇心を、己の心の空隙に当てはめて満足しているだけということよ。あなたにとって悪魔が希望であり、慰めの対象であり、また、生き方を縛る枷の一つでもあるのよ。もっとも、人がどんなふうに生きようとそれは個人の選択と決断の問題であるから、とくにどうこういうつもりはないけれど…」<br />「――悪魔の下では、何をしようと負の方向にしか働かない。…たしかそんなことを、以前、あなたにいわれたこともありましたね。ですが、それでも構わないのです。私一人がどう生きようと、それで世界がどう変わろうはずもないのですから。」<br />「明徳は虚霊不昧の境地である、か。咲夜、あなたが悪魔にさえ与してなかったら、すぐに天人にもなれるかしれないのにね。――私なんかよりよほど欲がないのじゃないかしら。あなたは生きても死んでもないようなものなのだから。」<br />「…ふふ。時を止めるということは、生も死もない境地にみずからを置くことを意味するに違わないから、でしょうか。しかし私は閑雲野鶴に程遠い、ただむやみに生きることにより、日々を紛らす俗人に過ぎませんわ。――故に、俗人として生き、俗人として死にますわ。では天人様、またいずれ。」<br />　ぽちゃん、と水面に音がした。天子が手元を見てみると、釣竿を引っ張る未知の力が感じられる。するすると糸を引いてみると、一匹の川魚が引っかかっていた。掴もうとすると、するりとそいつは、天子の手をすり落ちた。 ]]>
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<dc:subject>東方</dc:subject>
<dc:date>2009-11-15T18:00:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>東方Project二次創作　～怠惰な天子の怠惰な会話～</title>
<description> 「寺ができたのですって。」　霊夢が入れたお茶を一口すすって、天子はそう口にした。「雑然とした宗教的風土は案外幻想郷にふさわしいか知れないかしらね。混沌とした様、さまざまな妖怪が、つまり精神のこぼれ滓あるいは過度に奇抜に象徴化した存在が跋扈する領土、そんななかに思想の乱雑で不規則な流れが混ざれば、ますますこの土地は無軌道にどこへとなく逸れていくことになるでしょう。まったく、月の民がいったように地上は
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<![CDATA[ 「寺ができたのですって。」<br />　霊夢が入れたお茶を一口すすって、天子はそう口にした。<br />「雑然とした宗教的風土は案外幻想郷にふさわしいか知れないかしらね。混沌とした様、さまざまな妖怪が、つまり精神のこぼれ滓あるいは過度に奇抜に象徴化した存在が跋扈する領土、そんななかに思想の乱雑で不規則な流れが混ざれば、ますますこの土地は無軌道にどこへとなく逸れていくことになるでしょう。まったく、月の民がいったように地上は穢れと共にある…」<br />「あんたは月人に会ったことあったっけ？」<br />　唐突に神社にやって来た天子を前にして、霊夢は頬杖をつきながら呟く。そんな霊夢の問いに天子は何も答えなかったが、霊夢はさして気にしない。そもそも天人のことなど霊夢は興味はなく、ましてや人でないものが頻々に現れるこの神社において、一々わけのわからない存在ののたまうことをまじめに受けとる必要はないのだ。<br />「そもそも何しに来たのよ、あんた。暇なの？」<br />「…巫女はこんな幻想郷の様子に納得しているのか、と私はきいているのよ。肝心の神社がこうも寂れているのに、他の宗教が幅を効かしだしていて、あなたはそうものんびりしていていいのかしら？　この質問の意味は、分っていないわけじゃないでしょう。」<br />　もちろん霊夢は分っている。自分の神社が人気がないのは、だれあろう、彼女自身の問題なのである。しかしそういった事柄を真剣に考えるのに、自分が不向きであることも、霊夢はよく理解している。<br />「…あんたにいわれるまでないよ。それよりこんなところをうろうろしていると、また紫に煙たがられるんじゃない？」<br />「そう。問題は彼奴よ。分ってるじゃない、霊夢。」<br />　霊夢は天子のその言葉の意図にすぐには気づかなかった。こういう話にはとことん勘の鈍い巫女である。霊夢は動物的な人間なのだ。<br />「巫女はこの幻想郷がだれの幻想か考えたことがないかしら。というのも、幻想とは常にだれかの幻想であるからよ。」<br />「あんたは、幻想郷を紫の見ている幻想だというの。」<br />「あるいはここに住む私たち全員の。あるいは、ここを観察しているものたちの。」<br />「？」<br />　霊夢にこの言葉の意味は通じない。そんなことは天子は分っている。しかしそれでも話しておくことには意味がある。<br />「幻想には個人的なものとそうじゃない他者との連帯とのうちに生まれるものとがある。個人の幻想は、ときに共同的な幻想と対立することがあり、そこに争いが生まれる根本的な原因がある。しかしその共同幻想を、個人的に支配したいと願っている困った妖怪がいる。それが問題。そして私がそいつの怒りを買ったのは、私がそいつの思惑の外にあったから。」<br />「…」<br />「霊夢。あなたはあの妖怪の傀儡よ。個人的な幻想と共同的な幻想の境界が融け合い無くなるとき、あの妖怪が抱く根本的な行動原理である〈不安〉は、ようやっと、あの妖怪が妖怪らしくなった頃以来から初めて、解消されることになるでしょう。」<br />「何がいいたいのよ、天子。」<br />「自分の仕事の意味をちょっとは考えなさいということよ、霊夢。」<br /><br />～～～<br /><br />　高慢な天人崩れといわれることについて、天子はとくに異論はない。それは事実だからだ。しかし己の徳を高め、静穏のなかに埋没するには老成が必要であり、天子はそれを嫌うのだ。なぜなら安定の只中に在るということは一見して不安のないようであり、その状態は進歩のようであるが、しかし実態は硬化にほかならないからである。換言すれば、その状態とはただ座して死を待つばかりの境地だ。…天子はそれを拒絶する。真の発展、精神的向上とは、みずからを変化の流れに委ねることだと天子は考える。自分が変わっていくことを恐れないことだと、天子は信仰する。今の「私」を殺し、新たな「私」を生みだすことだと、天子は宣言する。そしてそれこそが、その絶え間ない変転こそが大事なのだと、天子は思うのである。――天子は成長をそう意味づける。幻想郷が異変と巫女によるその解決を周期的に繰り返しているのも、とどのつまり変化により破局を――生物学的なカタストロフを――避けるための知恵なのである。<br />「全てを受け容れるというのは虚偽である。真に高慢なのは不安定な境界に留まり、幻想を私物化しようとしてる、お前だ。」<br />　もちろん天子はillusionがpersonnelであることを理解している。しかし幻想郷は単に個人的な産物なのでない。それはmutuelなのだ。<br />「高慢な天人よ。お前の自我と他我の境界をいじってやろうか。そうすることにより、お前の驕りを消散せしめてやろうか。」<br />「消えよ、キツネめ。私が私であるのは私が私であることを私が知っているからだ。お前がどれだけ外形と中身のパラドクスをまやかそうと、私の気高い精神は揺れやしない。」<br />　人の不安や迷いにつけこむのが妖怪の業だ。妖怪とは、その成り立つところの本性がそもそも俗悪な代物なのだ。<br />「そんなことを気にし出したらしかたないよ。世界は平等に凡庸に、落着くところに落着くようにできている。それを嘆くのはそれこそ下らぬロジックの錯誤か、道化のようなものさ。それに、だから酒がある。――ここには美味い酒がある。」<br />　萃香はそういって和やかに笑う。彼女の朗らかさと余裕は、鬼の生まれ持った力のためか、その性格のためか、おそらくその両方の相補的な結果なのだろう。<br />「あなたのいうことはいつもそうね。」<br />「そうさ。――悩む暇があったら酔えばいい。ニーチェもそんなことをいってるよ。私は読んだことないけど。」<br />　天子が萃香に気を許しているのは、この鬼のこういう気質があるためなのだろう。<br /><br />～～～<br /><br />「私の心も、というより今このとき考えていることも分るの？」<br />「ええ。…分りますよ。」<br />　さとりは、別に意識的に人の内奥まで見透かすような深い目つきをしているわけではないのだろう。数多くの心を覗くことを重ねすぎてきたため、自然とそのようなまるで夜の湖の底のような瞳を持つようになったのだろう。<br />「そんな私を恐れないで、面と向き合い、対話することが可能なのですか。独りきりの天人よ。」<br />「他者と接するのは、相手がだれであれ、いくばくかの不安は常に免れずあるものよ。」<br />「――そうですね。心を読むことと、心を理解するすることは、別ですからね。」<br />　それから二人はしばらくの間、沈黙したままお互い見詰めあったままだった。そして口火を切ったのはさとりである。<br />「あなたの思考は回りくどい…」<br />「…」<br />「あなたの本質は〈倦怠〉。天子、あなたはいずれすべてに飽いて自殺する。」<br /><br />　　　fin ]]>
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<dc:subject>東方</dc:subject>
<dc:date>2009-11-12T22:20:53+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>WHITE ALBUM　第十七頁「バレてほしい嘘がある。信じてほしくないホントウがある。一つずつ、ある」</title>
<description> 「冬弥のおかれた立場というのはむずかしくて、彼の抜き差しならない現状を勘案するなら、私は単純に冬弥を非難してこの難局ともいうべき本作の展開の溜飲を下げようとは思わない。というのも私にとって冬弥という人から受ける印象は、優柔不断というものでもなくて‥彼が何ごとかを決断すべき状況というものは決してそう多くなかったし、むしろ彼はやむにやまれぬ異性との接触によって、蹉跌を踏むことが多かったように感じる。そ
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<![CDATA[ 「冬弥のおかれた立場というのはむずかしくて、彼の抜き差しならない現状を勘案するなら、私は単純に冬弥を非難してこの難局ともいうべき本作の展開の溜飲を下げようとは思わない。というのも私にとって冬弥という人から受ける印象は、優柔不断というものでもなくて‥彼が何ごとかを決断すべき状況というものは決してそう多くなかったし、むしろ彼はやむにやまれぬ異性との接触によって、蹉跌を踏むことが多かったように感じる。その意味では彼を哀れにも思うかな‥ただ性的にだらしがないというふうにも考えない‥女性は彼に性欲を向ける。そして彼はそれを易々と受け容れちゃう。そこで行われてる営みは、女性が彼を求めるというその姿勢を、彼という人間はただ眼前にし、それに上手く対応できてないという事実を意味するものでしかありえない。つまり、冬弥は女性を女性として見ることができなく、女性の彼に示し出される性欲とどう向きあったらいいのか、その基本的な了解をすることができない人間だということ。そしてそう考えてみれば彼の不運は、徒に女性の用に使われちゃうその隙の多さに求められるべきともいいうるかな‥。‥性欲に上手く対処することが叶わないから、冬弥は数人の女性の好意を前にして、ときにそれに肌を重ねあいながらも、彼にとって真に肝心な、自己を支えるといった愛情を獲得することができないでいる。孤独に震える彼の背中を支えることは、たぶん本作に登場するどの女性にも、できることじゃないのじゃなかったかな。」<br />「冬弥は女性と知りあっても、その女性に愛を感じているというふうには見受けられないのよね。無論性的な衝動から営みは行うのでしょうけど、しかしそれはただ本能的な動作にしか過ぎず、彼は未だにたった独りきりでいる。‥ま、その意味では彼がもっとも安堵していられるのは、あろうことか彼が嫌悪していた父親と共にいるときをおいてほかにないのかしれないかしらね。実際今回のエピソードでもこの親子はなんだかんだいって互いを分っているように見受けられたし、それはあえて口にするまでもないことなのでしょう。もちろんだからといって仲が良いとかそういうのでもないのでしょうけどね。ただ互いが互いを知っているという理解という名の安定がある。しかしたったそれだけのことでも、今の冬弥には大きいのでしょう。」<br />「そういったことを考えてくと、冬弥と対照的なのがもしかしたら由綺なのかもしれないね。それは、だって、今回のお話で中心的に描かれた彼女の理奈に対する態度からも指摘できることであるのであって、由綺は理奈と向いあいながらも、常に自分のことしか念頭になくて、彼女はけっきょく、なぜ理奈がそういった決断をしたのかっていう本心の部分まで迫ることはできなかった。その意味ではだから彼女は、子どものように純真な人‥子どもは自己のみにおいて世界の領主でありうる‥であるし、またべつな言葉でいうなら、単に世間知らずの困ったお嬢様でしかないのかもしれない。そしておそらく理奈はその彼女の本質を見ぬいてるからこそ、多くを語らず、すがる由綺をつよく戒めることもなく、その場を離れ去って行くように、私には感じられた。‥そんな彼女を前にして、彼女の無言の無垢な欲望を前にして、冬弥に何ができるのかな。‥私には、わからない。なぜなら、無垢とは罪を意味しない言葉では、決してないのだから。」<br />「暗いのよね。由綺は未だに自分自身に自信がもてずにおり、自分がだれかに愛されたり認められたり慕われたりすることのない人間であると、そう過剰に信仰してしまっている。もちろん実際問題彼女の周囲の人間は、彼女をそれ相応に正当に評価しているのでしょうけど、しかし彼女はそれを自身のバイアスのために受けつけず、そのために彼女はますます暗く、救われなくなっていってしまう。‥その意味では、彼女の謙遜は嫌味にしか映らないともいえるのかしらね。あるいは冬弥にとっては、由綺の無垢はプレッシャーにしか感じとれないものである、か。はてさてね。この話をどう収拾をつけるつもりなのか、ま、見物といったものかしら。」 ]]>
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<dc:subject>アニメ</dc:subject>
<dc:date>2009-11-03T21:01:28+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>とある科学の超電磁砲　第４話「都市伝説」</title>
<description> 「私はけっこう上条さんみたいな人が苦手で、本編で上条さんが出てくるとああまた説教がはじまっちゃうのかなーって、それだけで少し辟易としてきちゃう向きがなきにしもあらずなのだけど、でもなんで私は上条さんみたいな人が苦手なのかなって考えてみると、それは単純に私は説教がするのもされるのも横で見てるのも大きらいだからって理由に帰せられるように感じる。そして私はなんで説教が苦手なんだろうって考えると‥こんなこ
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<![CDATA[ 「私はけっこう上条さんみたいな人が苦手で、本編で上条さんが出てくるとああまた説教がはじまっちゃうのかなーって、それだけで少し辟易としてきちゃう向きがなきにしもあらずなのだけど、でもなんで私は上条さんみたいな人が苦手なのかなって考えてみると、それは単純に私は説教がするのもされるのも横で見てるのも大きらいだからって理由に帰せられるように感じる。そして私はなんで説教が苦手なんだろうって考えると‥こんなこといい出すと、それじゃ説教が得意な人がそんなにいるのかーって反論が出てくるようにも思うけど、説教が好きな人というのは、世のなか、ほんとに多いかなって私は感じてる。小学校や中学校など思い出されればすぐ了解せられることと思うけど、説教というのは一種の愉悦を伴う趣味でもあるのだよね。だからこの問題はいろいろ根ぶかい‥説教というのは実はだれかを説得したり、考えを改めさせたりなどの目的のために為されてるのでなくて、説教それ自体がそのままただの命令であるからにほかならないからじゃないかなって私は考えるかな。要するに端的にいうなら、説教というのはコミュニケーションのふりをした権力的な命令っていうこと。合理性とか思いやりとか配慮とかいったものでなくて、一方的な権力行使だということ。そして私は他者とそういった関係性の位置におかれるのが、苦手だなと思う。やってられないな、って思う。どうしようも、ないくらいに。」<br />「人間と人間の関係性というものは、突き詰めてみればどれもこれも権力をはらんだものであることは疑えない事実であるのでしょうけど、説教というものは相手を理解したり、事態を解明するために為されるコミュニケーションの一種ではなく、ただ単に他者をその人の思惑のうえに乗せようという行為であるという意見かしらね。ま、もちろん、それだけいって説教の類がすべて無意味だ不遜なものだと断言してしまうことは危険すぎることであるのでしょうけど、説教ばかりする人とは若干距離をおきたくなる気持があるということは、はてさて、少し偽ることのできない本心というべきかしらね。それにしても世間には、説教が好きな人が多いものでしょうけど‥」<br />「むかしのことで、これはとくにだれにもあえて話したことはなかったことなのだけど、小学生のころ、二年生だったかな、私、先生に怒られたことあった。それでなんで私が怒られたのかーっていうと、私が先生に嘘ついたからということだった。でもその嘘というのは、今ことさら詳しく説明するのはめんどくさくなっちゃうのだけど、一言でいうなら事態のすれ違いであり、私は嘘をついたつもりはなかったのだけど、それが誤解を重ねて嘘と受けとられちゃったのだった。‥それでその状況の当然として、私は先生の誤解を解こうと努力するのだけど、でも彼女としては私の嘘をゆるせないらしく‥教条主義に陥るなかれ、かな‥そのうち根尽きた私は自分が嘘ついたということにしちゃって、そしてそのうえで謝って事態の収拾を図ったのだった。‥今にして思うと、あのときのあの先生の態度はそのときの状況を考えたならば致し方ない面があったのは否めないし、私としてもべつにより穏当なやり方が想定できたのかもしれない。でもたぶんそれは時が経った今だからこそ思えることではあるだろうし、あの体験はその後、私にできる限り、そういった状況に陥らないよう仕向けさす機縁となったとも、もしかしたらいえるのかしれないかなって、今の私はそう思う。‥他者に命令も命令されもせず、そういった場から可能な限り離れていたい。私の孤独を保持したい。‥もちろん世のなかはそう行くはずもなく、私もときに説教めいたことをしちゃってる。そういう私を、私は、あまり好きでない。でもしかたない。しかたないことが、生きてるあいだには多い。そんなことを、暗く思う。」<br />「思い出話というものは、なんか陰鬱になるものかしらね。そして、ま、いつものことでしょうけど、このエントリぜんぜんレールガンのアニメの感想になってないことね。そんなでいいかしら。‥ま、はてさてといっておきましょう。後味微妙なエントリになったことかしら。」 ]]>
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<dc:subject>アニメ</dc:subject>
<dc:date>2009-11-02T21:48:48+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>生徒会の一存　第４話「創作する生徒会」</title>
<description> 「本作はある意味様式が確立されていて、それはアニメの前半部においては他作品のパロディはサブカルチャーの隠喩をふんだんに用いながら、オタク文化の要素に慣れ親しんだ人の共感を主に誘うといった演出を軸として作劇されているということであり、またつづく後半においては学校や青春に対しある種のノスタルジーを基調としたメッセージ性を帯びることに作品の労力の大半が費やされ、いわゆるいい話を展開し、そしてラストでちょ
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<![CDATA[ 「本作はある意味様式が確立されていて、それはアニメの前半部においては他作品のパロディはサブカルチャーの隠喩をふんだんに用いながら、オタク文化の要素に慣れ親しんだ人の共感を主に誘うといった演出を軸として作劇されているということであり、またつづく後半においては学校や青春に対しある種のノスタルジーを基調としたメッセージ性を帯びることに作品の労力の大半が費やされ、いわゆるいい話を展開し、そしてラストでちょっとほほ笑ましいオチを備えてひとつのエピソードを終えるというもの。だからその意味ではクオリティが安定してるといえないことはないし、回を重ねるにつれ、この独特の調子はさらに安定感を増してくのだろうなって、その点では作り手を信頼して観てることができる作品だと思う。ただ生徒会メンバーが楽しそうにしてるのをぼんやり眺めるだけでもそれなり気楽な時間がすごせるということはまちがいないし、個々のエピソードで言及すべき要素はそれほど見受けられないとしても、一種の気晴らしとして本作を評価するなら、この作品はなかなか潔い作品コンセプトのもとに制作されてる一作といってもいいのじゃないかなって思うかな。‥無論それに比較して、一つひとつのお話にドラマ性がなくて少し退屈に思えちゃう向きないわけでないかもって危惧はあるのかもしれない。ただ、何かな、私としては本作にある一定の興味を、原作を読みはじめたときから感じてて、それは端的にいうなら本作はもしかしたら昨今のオタク文化の示す精神性の縮図としてその存在の意義があるのかもしれないって思えちゃうとこ。それがなんであるかは、ちょっとここさいきん、私の脳裏に引っかかってる問題でもある。このことをこのエントリでは少しふれておきたいって思うかな。」<br />「本作はパロディをふんだんに盛りこんだ内容であることはとくに異論のないことであるのでしょうけど、その言及の仕方は「らき☆すた」などと比較すると、こう上手く言葉にできないけれど、どうもずっと自覚的であるように思えるのよね。それは今回のエピソードで作品のキャラクターたちが作品作りをしているといった様子からも察せられることであるでしょうし、何か非常にメタ的な視点を本作はとりこんでいる。しかもそのとりこみ方が作者自身は半ば気づいていないように思えるほど自己言及的なのが、ちょっと不気味なほどおもしろいのよね。まるでオタクが鏡を覗き、そこに映った姿が、この作品のようといったら、はてさて、大げさかしら。‥ただ、そうね、気にかかる作品ではあるのよね。ちょっと不思議な気分ではあるかしら。」<br />「本作で象徴的なのが杉崎さんの存在だよね。というのも、これは私が以前から考えてたことの一端なのだけど、杉崎さんという人はその本質はまちがいなくモテる人なのだけど、彼が体現してるのはいわゆる非モテの、もっといえば童貞のやさしさともいうべきものなのじゃないかなって思えるから。それはつまり彼は端的にいうなら女性に好意をもたれる基本的な諸条件‥顔のよさがいちばん常道かな。これに財力と権力が加われば、もてないわけがない。もちろん身も蓋もない話であるけど‥を備えてるけど、でも作品を支配している規律は‥要するに作者の意志は‥彼に非モテであることを要請してるのであり、そしてそんな非モテの彼が、大局的に見れば報われるということが、本作のまちがいのない全編を貫くモチーフなのだと思う。べつな言葉でいうなら、本作は杉崎さんのいうとおり、彼がハーレムを築く物語であるのであって、そこには非モテのもつやさしさは報われるべきって信仰が係ってる。‥ただ、これはいろいろ慎重に考えていきたい問題であるから、今回はここらくらいにしとこかな。つづきはまたこんど。」<br />「非モテを成り立たせている諸条件は何かと考えると、ま、これはさまざまな意見が出るところであるのでしょうが、ひとつは裏表のなさ、つまり正直さであり、ひとつは内面の繊細さであり、ひとつは含羞と気どることの下手さといったところかしら。そして、ま、こういうのをいうのもなんでしょうが、モテるというその一事だけを問題にするなら、そういった微妙な内面の魅力といったものや、ある種のやさしさといったものは、とくにこう意味はないものなのよね。むしろそういったやさしさがなく、女性にだけいい格好をしていても、もてる人はもてるものだし、そこらへんルサンチマンを溜める要因とはなっているのでしょう。そしてそう考えていくと、その種の怨恨が解消されるのが、本作の、そしてひいては広い意味でのオタク文化の美少女アニメやゲームなどの存在意義というべきなのかしら？　‥ま、はてさてね。これは少しゆっくりと、考えていく問題のひとつとしましょうか。」 ]]>
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<dc:subject>アニメ</dc:subject>
<dc:date>2009-10-30T23:55:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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<title>乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪　第３話「あっ、痛……」</title>
<description> 「今回は、もしかしたら前期から含めていちばんっていっていいくらいに、おもしろい回だった。というのも本作はよくもわるくも萌えというものの表現にその労力のほとんどが費やされているように思われる作品であって‥それはそれとしてひとつの考察に値するテーマになりうる表現の問題でもあるのだと思うし、さいきんの私は、ここ一ヶ月ほどに書いてきた種々のエントリを見てもらえれば察してもらえると思うけど、そういった文脈に
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<![CDATA[ 「今回は、もしかしたら前期から含めていちばんっていっていいくらいに、おもしろい回だった。というのも本作はよくもわるくも萌えというものの表現にその労力のほとんどが費やされているように思われる作品であって‥それはそれとしてひとつの考察に値するテーマになりうる表現の問題でもあるのだと思うし、さいきんの私は、ここ一ヶ月ほどに書いてきた種々のエントリを見てもらえれば察してもらえると思うけど、そういった文脈に捉えたうえでの萌えという現象にいたく興味をそそられてる。その意味では、だから、本作はなかなかおもしろいかな‥ともするとドラマとしての観点からは決して評価できない中身になっちゃうことがしばしばであったのだけど、でも今回のエピソードは物語の構成が起承転結としてしっかり作られてて、このドラマが何を描きたいのかということがダイレクトに伝わってきたから。‥登場人物も厳選されてたし、お話もそんな目新しい題材を表現してたものでなかったけど、でもていねいに物語られたそのストーリーは、ただていねいというそれだけで、ここまで作品をおもしろく映えさすものなのだって、今回はそれをつよく思わせられちゃったかな。うん、けっこうよかったかも。」<br />「あるいは本作は主人公であるところの春香が登場しないほうがおもしろいのかしれないかしらね。ま、もちろんそういい切ってしまうのは春香に対してはかわいそうなのでしょうけど、しかし春香というキャラクターは徹頭徹尾空気の読めないキャラであり、その場にいるだけでその場の雰囲気は彼女を中心に構成されなければならないといったような、ま、いってみればちょっと扱いがむずかしい性格をしているのよね、彼女は。自分を傷つけるような言動には過敏だし、その割には他者の心理の機微には疎いし、なかなかどうして接し方が困難な少女なのでしょう。いや、ま、とかいうと春香のことを嫌っているようだけれど、そんなことはそれほどないのよ。おそらくは。」<br />「あはは。お姉ちゃんの言い草は乃木坂さんには耳が痛いものかもだし、その指摘はあんがい的を射てるように思えちゃうのがちょっと困っちゃうとこなのかも。なぜなら彼女は一期では自分の趣味のことで陰鬱に悩んでたけど、でもそれだって彼女が毅然とみずからを肯定できていたなら‥もちろん今それを糾弾するのは結果論にすぎないし、それはそれでむずかしい要求ではあるけど‥あんなに苦労する必要はなかったとはいえるのだものね。そして乃木坂さんがそういうキャラクターであるからこそ、妹である美夏をはじめ、本作の登場人物たちは乃木坂さんに気を使うことをその行動原理の最上位に考えるのであり、そのために物語は乃木坂さん中心に展開せざるをえない。よっていつもの本作のエピソードは類型的になっちゃって‥それは乃木坂さんを蔑ろにするわけにいかないって条件のため‥ある一定以上のおもしろさを獲得することを困難にしてたとはいえるのかな。そしてだからこそ、比較的新鮮な冬華ってキャラクターを乃木坂さんの代りに中心に据えた今回のエピソードは、かつて見られなかった物語の多様さを、本作において発揮することが可能になったのだろうと思う。‥テーマとしてもおもしろかった。今回のエピソードの主題は、端的にいえば、人は利害関係なく率直に付きあえる友だちがどれくらいるか？というものだよね。この問題はむずかしいかも。というのも、大人になるにつれ、そしてある面子どものときでこそ、利害というものは無視すべからざる重要なファクターであり、そして利害は他者と関係するうえでのもっとも安定した指標として働くものだから。‥交際上手の人というのは、ある意味、自分と他者の利害の境界をよく認識してる‥つまり踏みこんではならない一線を心得てる‥人であるけど、でもそういった人が心から親しく話ができる人が、果してどれくらいいるのかなと考えると、それは微妙な問題にならざるをえない。‥それは、なんでだろ。なんでかな。これは語るに困難な問題であるのかも。」<br />「利害というファクターを介しての交際というものは、ま、いってみれば楽な部分もあるのよね。なぜなら利害関係のうえでその交際がマイナスにしかならないのであれば、その付きあっている他人を捨てるということはある面肯定されるものであるでしょうし、その意味では利害上の人間関係というものは、裏切りがない関係性だともいいうるかしら。そしてそういった観点からいうなら、今回の話で冬華が自分の境遇を悲しんでいるのも、いろいろとむずかしいものではあるのでしょうね。なぜなら冬華が友だちがいないのは、単に彼女がお金持ちの令嬢というだけでなく、彼女の性格のためもあるかもしれないし、また彼女のなかにある裏切られることへの不安、あるいは他人を信用することのできない彼女の勇気のなさに原因があるのかもしれない。‥ま、その意味では「走れメロス」的な問題といえるのかしらね。「おまえには、わしの孤独がわからぬ」という奴よ。はてさてね。」<br /><br />『疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私欲のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」』<br />　　太宰治「走れメロス」 ]]>
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<dc:creator>石田麦</dc:creator>
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