2008/08/04/Mon
>確かにここいらの問題を下手にこじらせると管理局が洒落にならない暴力装置になりますからね。
コメント欄より
「リリカルなのはって三期までいくとへんに生ぐさいんだよね。というのは三期になって管理局が全面的に出てきたからであって、あそこまで国家権力が幅効かすのはどかなって思いが私にはある。なんていうか、ああまで独裁的な正義感に酔っちゃってるのは気持わるいな、とか。そしてその組織の一こまに、なのはがおさまっちゃってるのがもうあれれみたいな。ああいう発想ができるのは、たぶん正義感への無邪気な陶酔からだと思うのだけど、でもここらはあんまり突っこむべき話題でもないから、深入りしない。一般論にもできないしね。」
「かつての敵が仲間になるというのは、ま、お約束のシチュエーションではあるのでしょうけど、現実問題として、そのシチュエーションを邪魔するのは個人の感情なのよね。憎しみなり恨みなりを、いろいろ人は抱いているものよ。とくにスバルなんて屈折した思いを抱きそうなものだけれど。同じ戦闘機人という同類に対しては。」
「ある種のネガティブ感性が、ないんだよね。これはたぶん作者たる都築さんがそなのかなって思うのだけど、彼の描く作品の登場人物は、自身の抱くネガティブな感情を払拭してるか、克服しようとしてるかのどっちかかなって思う。一期はなのはとフェイトがネガネガを昇華するお話だし、二期に至っては闇の書の解放はもうそれのべたなメタファー。わかりやすいよね。たぶん、都築さんの描く世界観の正義や信条、倫理観といった問題は、そういったネガティブさの補償として働いてるのだと思う。それで、ある一定の人たちがなのは三期に拒絶をおぼえるのはよくわかる。また、一定の人たちがなのは三期に熱狂的になるのも、わかっちゃう。それは感性的な問題というか、もっといえば現実受容の仕方の差異なのかな、と思う。」
「そういった意味ではやはり三期においてティアナは、一味ちがった個性を備えていたといえるのでしょうね。さらには三期のキャラクターが何かしら過去に心の傷を負っているというのも、作品的には必然の要請だったのかしら。そう思うと、またいろいろ興味深く思えてくるから不思議よね、あの作品は。」
2008/07/29/Tue
【映画化】 魔法少女リリカルなのは 【決定】「へー、とおどろいた。いい作品になるといいな、と思う。リリカルなのはという作品については私はだいぶ距離を感じちゃってたから、今ではほとんどなんの感情の起伏もないかな、みたいな。とりたてていうことなくて、無事に劇場化が成功すればよいだろなって思う。ただ一期はなかなか劇場のスケールで描くにはいろいろ苦労するかもかなって気がしないでない感じ。いってよければ、一期のテーマは三期のそれよりむずかしい部分があって、それはべたにいえば主人公のなのはが人間的に決定されてない状態というのが一期の主要な眼目であって、彼女が所在なさげな子どもからアイデンティティの獲得を図るというのが、一期全体を通して描かれた物語だった。その心の軌跡を示すというのは、けっこうめんどくさいものだろし、描写の仕方を誤れば、なのはというキャラクターはかんたんに変わってしまう。というか、私は三期のなのは像はその破綻の典型だったかなって思ってるのだけど。あんまりいうと微妙だから、ここは沈黙がよろしかな。」
「たしかなんだったかしらね、家族のなかに適切な居場所を見出せずに、趣味らしい趣味もなく日々を平凡に幸福ながらも満ち足りないものを感じて過していたというのが、一期のなのはの姿だったかしら。そんな彼女が魔法という自分の天性を発見し、自己の基盤を確立するという過程が、ま、フェイトの派手なドラマの下で地味に展開された彼女の物語だったのでしょうね。こうして思い返すと、なんとも齢不相応な悩みだこととも思えるけれど。」
「ひどく理性的、なんだよね。なのはの抱いてる葛藤というのは、あるていど自己意識が明瞭に認識できてる人の悩みであって、それは子どもの微妙な感性を捉えようとしたというより、作者の反映としての少女って側面が大きいかなって思う。その意味でなのはというのはイメージが定めにくい難儀な性格のもち主であるし、三期でなのはがわかりやすい知的で向上心あふれるやり手の人にありがちな変化を遂げてたのには、苦笑しちゃうものあった。‥こういっちゃうとなんだけど、三期のなのはには一昔前のフェミニズムの思想のあり方のにおいを感じる。とかいっちゃうのは、たぶんまずいのかな。たぶん、まずいのだろな。」
「ま、そこらはちょっというに微妙かしらね。なのはという作品はそういう観点からいえばいろいろ示唆的でしょうし、象徴的でもあるのでしょうけど、深入りするには厄介な領域かしら。端的にいえば性と恋愛の問題でしょうね。なのはという作品自体は何も語らないが、作品のあり方はあることを明瞭に語っている。ま、はてさてといったところでしょう。はてさてよ。」
2008/05/31/Sat
「このとこぼんやりとリリカルなのはのことを思い返していて、なのはみたいな人はそれほど珍しくはないかな、とか思う。三期のなのはみたいな性格や行動様式な人はそれほど稀な存在でなくて、ただ彼女ほど実績を上げることができたり、賛同者を得ることができないってだけのことなのでないかな。たぶん、なのはのような価値感覚をもってる人はそんな少ない存在でない。とすると、問題となるのはなのはという人間の価値感覚の重要なとこは何かな、ということになって、それはつまり自立ということかな、って思う。」
「自立、ね。それはつまりなのは三期とは、ひとりの自立した人間がどのように生活するか、その理想を描いたということかしら。仕事も恋愛も子育ても、女性として考えうる理想形としてなのは三期という物語はあった、ということかしら。」
「極論だけど、ちょっと思っちゃった。仕事もできて、職場の人間関係も良好で、恋人ととも問題なく仲よくて、それで子どももとくに支障なく元気でいる。こうみてくと、なのはってなんだか一昔前のフェミニストが理想とするよな条件をことごとく備えてる人物ではあるのだよね。たぶん男性の影がとにかく薄いのもそういう意味から解いてくべき事柄で、つまりなのはというライフスタイルのなかに異性って権力存在を介入させたくなかったのだと思う。なのは三期は、だから魔法戦闘だの自家撞着しちゃってる諸設定だのSF要素だの管理局の腐敗だのは、ぜんぶとりあえず横においといていいことで、物語の何よりの重要な基本的な枠組は、女性が完全に自立してあるスタイルとはどんなだろか、その理想のひとつを徹底して描いたことにあったのだと思う。‥ここまで考えてくと、理想像として描かれたなのはに不満をおぼえるほかなかった人の心理もつかめてくるし、なのはさんって敬称で多数の人たちに親しまれてる所以も見えてくるかなって気がする。ある種の人はかっこよく思えちゃうんだよね、あらゆる権力を掌中にした女性像というのは。その権力が何に向うかは、またちょっと議論が必要だけれど、ね。」
「古典的な同性愛理論では、女性の同性愛は男性と同等になろうとする心理の反映だなんて説があるものだけれど、この作品の場合はもしかしたらそれが上手く合致するのかしれないかしらね。戦闘も仕事も子育ても、悉くを完璧にこなすなのはというキャラクターは、そういった作者の憧れと照応してはいるのでしょうし。ま、とするとこの作品の見方もだいぶ変わってくるというものかしらね。」
「けっこう新鮮な見解を提示してはくれるよね。このアニメの人気の理由と、そこに潜むちょっとした男性心理。それらにふれるのはまたひとつの興味ある課題だけれど、とりあえずこのエントリはここでおしまい。なかなかリリカルなのはもどうして、考えさせてくれる作品ではあるのだね。」
「視聴してたの一年前くらいかしら? ま、多くの話題を提供してくれる作品ではあるのよね。はてさて、女性の理想像のひとつとしての高町なのは。ま、どうかしらという話題でしょうね。ただけっこう根深い問題が、このキャラ造詣には纏わっていそうな気は、しないでないかしら。」
→
イプセン「人形の家」→
吉行淳之介「夕暮まで」
2008/04/01/Tue
「
halogenさんのパズルが載ってるよ!というのでさっそく買ってやってみる。ぱらぱら見てみて、三つのパズルがあるのかー。わー。へー。それで‥。うーあー‥。こ、こんなの解けるかー! 表に出ろー!」
「だれを表に出すのよ、おい。というかふだんパズルなんてやらないものだからかしらね。」
「うー‥。パズルなんて私あんまりやらないもん。でもかんたんに投げ出したらそれはそれで癪だから、とりあえず手がつけやすそな迷路からやってみる。そしたら‥やったー! なんだ私できるじゃない! さすが私! 素敵っ!」
「‥迷路に必要なのは根気なだけじゃないかしら?」
「そんなの知らないもんっ。ここで調子に乗った私はスケルトンも試みてみる。私の前に敵はないのだっ。そしたらそのとおりだったのだっ。きゃー! これもできたー! すごいや私っ。これならさいごのクロスワードも余裕だね!」
「はてさて。どうかしら。」
「いざゆかんっ。‥あー、ヴェロッサの仕事とか覚えてないや。‥ミッドチルダ世界に二つあるもの? 愛? あー‥えー‥うー‥。私‥死にたい‥」
「まておい! なんでクロスワードでそんな暗くなるのよ? おかしいでしょ。」
「だってナンバーズの名前とかおぼえてないもん! 解けるわけないじゃないかー。わー‥。クロスはあきらめました。私には無理だったのです。私の不甲斐なさを責めるなら、私はふてくされるから責めないで。sobaさんのイラストのリインがかわいかったです。おしまい。」
「いや、おしまいって‥。ってか何、ほかの漫画作品の感想はしないのかしら? そのうちするの? いや、ま、はてさてね。慣れないパズルで力尽きたのでしょうね。それもどうかと思うけれど。」
「魔法少女リリカルなのは コミックアンソロジー」
2007/10/10/Wed
『「捜査に非協力的なナンバーズや捕まったスカリエッティは今後どうなるんでしょうか? 一生拘置所?」
スカリエッティ、1、2、3、4、7には自分達が犯罪者という意識がない。
目的を果たせなかった結果として裁かれることになっただけで赦されることは望んでないし、 出たら夢に向かっての行動をしようとするという心は折れないため釈放される方向に進むことは難しい。』
アニメディア11月号より
「都築真紀さんのインタビューがあるよというので目を通してみたら、なんか参っちゃった、な。とくにうえのスカリエッティの処遇についてのとこ。あれかな、ミッドチルダって罪刑法定主義とかじゃ、ないのだね。反省したらそれでよろしっていう、すごく道徳倫理を重んじる社会だったのですね。なんか、いろいろ納得、かな。」
「心は折れないため釈放されるのは難しい、ね。これはちょっとひどいかしら。」
「罪を犯した人は反省したから拘置所から出てくるのでなくて、刑期を終えたから出てくるのだよね。ふつう。日本とかだと。そうじゃなくてミッドチルダは反省っていう本人の意志によって罪の重さが変わってくる。そしてその反省したかどうかの基準は、その世界の道徳の内容によって変わってくるもの。」
「情と倫理なのよね。集団の道徳が罰の大小を左右する世界。少しぞっとするかしら。」
「ある意味、日本人らしい、かな。日本みたいに単一の民族がほとんどな社会だったら、その社会を支配する道徳も一律なもので、それに従うのがもっとも賢いってことになる。でもそうでなくて、いろいろな民族や価値感の人たちが集合してできた社会だと、ひとつの道徳で善悪を決定することがすごくむずかしくなる。だから明確な刑罰を規定しておかなくちゃいけない。人種の坩堝たるアメリカが訴訟大国な理由のひとつかな。道徳観はいろいろ異なるものだから。」
「ま、ね。法治国家である以上、明記なきことで罰せられてはならないというのは原則よね、それは。」
「スカリエッティだけの記述をみちゃうと、ミッドチルダには刑罰の量刑って概念はないのだろな。‥目には目を、の復讐法で有名なハンムラビ法典がありますけど、あれはほんとは刑罰の量刑を明確にしたことに意義があるんだよ。目には目を、じゃなくて、目には目で。目を潰されたからって、頭きて殺しちゃったりしたらいけないんだよ、って。きちんと何かされたらこれされるって決めたことにハンムラビ法典の正義があるんだよ。単純の感情の復讐は、いけないって。」
「刑罰を感情や意志で変更してはならないというところに、その意義があるといえるかしらね。ミッドチルダの、というか作者の都築真紀さんの道徳観の結果ね、おそらくスカリエッティらの処罰に差があるのは。ま、なんというかミッドチルダには住みたくないかしら。どうも、不安定でぞっとしないかしらね。」
『現代における評価
現代では、「やられたらやりかえせ」の意味で使われたり、復讐を認める野蛮な規定の典型と解されることが一般的であるが、「倍返しのような過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐ」すなわち予め犯罪に対応する刑罰の限界を定めること(罪刑法定主義)がこの条文の本来の趣旨であり、刑法学においても近代刑法への歴史的に重要な規定とされている。』
wikiより引用
2007/09/26/Wed
「これでおしまい。今まで散々いってきたし、今さらとくにいうことないかな。最終回はさいしょからさいごまであっさりしてて、べつに可もなく不可もなく。感情に残るようなのありませんでした。だから気になるとこは少しだけ。‥ナンバーズ一味が逮捕されたーはそれでいいけど、でもそれでこの事件が解決したわけじゃないよね。黒幕は管理局の歪な組織構造にこそあって、そこにふれない‥それがメインでないこの作品は、やっぱりさいしょから無理があったんだろうなって思う。組織とか、やんなくてよかったのですよ。意味ないし、それが主軸じゃないもん。なのはが暴れたらそれでよろしであって、そうじゃない部分に割かし踏みこんじゃったのが失敗。階級や分隊をファッション感覚でやりすぎでした。」
「ナンバーズの処分もけっこうすごいものね。」
「捜査に協力的な人たちは再教育って穏当な処置で、非協力的な人たちは隔離って、すごいよねー。おどろいた。それってつまり警察検察に従順なら減刑で、反抗的なら恩赦無用ってことだよね。ミッドチルダって、国家主義的すぎ。こんな組織が最高権力なのだから、次元犯罪者が後を絶たないのもなんだか納得です。大本が腐敗してるのだー。」
「ルーテシアも無人世界に隔離なのよね。彼女のしたことはヴォルケンに比べればそれほど重いものとも思えないけど。」
「魔力封印というのがあるならば、エリオキャロにも施してあげて、それで学校なり施設なり行かせてあげればよかったのじゃないかな。魔力封印なんてできるのかとおどろきでしたが、それが可能なら子どもの被害者の処置はけっこう穏当にできるよね。でもエリオキャロは囲って戦力にしちゃう管理局すごく外道。はやても、内部から変えるのなんて無理だなって思ったほうがいいよ。評議会死んでもこれだもの。何も変わらないよ。」
「けっきょくミッドチルダはディストピアということね。管理世界なんて言葉を使ってるところから、それは窺えたものだけど。」
「何かな。理想世界として描かれたミッドチルダが、実はすばらしい新世界だったのは、皮肉。善悪をどう認識してるかが透けて見えるよな気がする。なのは万歳な演出も、きっと無邪気さから出てたよな気がする。背筋が少し、冷えるかな。」
「ま、そう考えすぎる作品でもないのでしょうね。頭を空にして、魔法少女の活躍を楽しむというのが本旨だったのでしょうけど、その活躍シーンもよく描けていたとは言い難いし。」
「けっきょく失敗、かな。今思うと、8話のティアナ撃墜で私があんな怒ったのはなんでだったのかな。今でもぼんやり考えるけど、あれが、私がこの作品に真摯に向ったいちばんの瞬間だった気がする。私は、他者に対し、暴力的でありたくない。‥なんて、冗談もほどほどにしなさいよ、だけど。」
「笑うところね、それ。」
「あはは。漫画版から一年かー。すごく長く関わってきました。心から楽しめたとはいえないけれど、それでもいろいろ考えさせられて、それは有意義な時間だったと思いたいな。さよなら、なのは。」
「はてさてね。この作品の評価は、それこそ一年後、二年後、時間をおいて始めて見えてくる部分があるでしょうね。願わくは、偏見のない評価がされるように、かしら。それこそ冗談ではないでしょうけど。ま、これで終り、ね。」
2007/09/24/Mon
「ヴィヴィオの母親なのはママのやりとりは苦手。‥ってけっこう書いてるけど、実はほんとに苦手だったり。なのはママとかフェイトママとか、心情的にはすごくやっちゃったなーで、もうこれでやめちゃおかなって思ったくらいに実はどん引き。なんであんなふうになっちゃうのかなーで、うーんと唸る。」
「はてね。少女がそのまま母親に移行した違和感がとかいってたのじゃないの?」
「なんかすごく歪なふうにみえちゃうのかな。つまりあれって‥少女に母親になってほしいって、感覚なのだよね。無垢な少女がそのままお母さんになってほしいって、少女から母親に至るあいだの、こういう言い方はへんだけど、汚れ‥をなくした無垢なままの母親を。‥それで、無垢である面完全な母性、私だけのママ‥みたいな観念を具象したのがなのはママ、っていえるのかな‥。強くてやさしくて、完全な存在。だからそんな存在たるなのはへの思慕も、なんだかカルト的になっちゃうのかも。」
「はてさて。つまりそれは母親を求める、というか、ま、単純なマザーコンプレックスよね。処女願望もふくまれてるけど。」
「処女と母性。相反する二つの観念を統合した存在がなのはママってなるのかな。なんかすごいけど。」
「三期のなのはが無敵なのも、母としての相貌が色濃いからかしらね。母は負けない、母は強し、ってのかしらね。」
「うーん‥だから苦手。そういえばボードレールもマザーコンプレックスなとこあったっけ‥」
「ある意味、原初的な欲求なのでしょうね。だからなのはが奉られるのも、道理がないわけではないのでしょうね。」
「なのはママ云々で子育て描いた作品で素敵なのって何かなって考えたのだけど、よつばとって素敵じゃない? あれってすごくいいよねー。小岩井さん、素敵っ。」
「ここでよつばと出す? ま、あれはよさげね。子どもは遊ばないと。そして他人と関わらないと。それでなくては、おもしろくないものね。」
2007/09/19/Wed
「さてと、なのは感想かなっと。‥っていっても、やっぱりあれれ。うーんと、つまんなかったね。あはは。何がつまらないのかというと、単純、物語がおもしろくない。ほんとによくわからないストーリーでした。新人育成なんて形だけだし、レジアスのアインへリアルなんてなんのためにあったのかーだし、ゼストは基本何がしたかったのかとか、スカリエッティはけっきょく目的なんだったの実験めいっぱいしたいぜって理由で戦艦浮上させて地上の民衆を人質にとったの、何いってるのかわからないけどスカリエッティのしたことってそういうことだから、つまりあれれれれ。ヴィヴィオもなんでいきなりほんとのママはだれだーとかって暴れてるの。下水道うろついてたのはけっきょくなんだったのかな。どこから逃げ出してきたのかな。ホテルの回で密輸されたのっていったいなんだったのかな。スバルがサイボーグって意味あったのかな。はやてが思いつめてたのも、けっきょくブラフ? それでラストバトルがよくわからない自信に満ちてたクアットロで、よくわからないけど洗脳されてたみたいなそうじゃないみたいな、でも制御がきかなくてスターライトブレイカー! ‥物語じゃ、ないのじゃないかなー。」
「はてさて。起承転結ときれいにまとまらなかっただけ、というわけでもないでしょうね。整合性というかなんというか‥」
「なんでかな。終ってみたら、酷評ばかりだった気がする。ちょうど一年前だよね、メガマガでなのは漫画版の連載がはじまったのって。私それから感想してるけど、さいごがこんななるなんて思わなかったな。こんなじゃ評価はできないです。おもしろくなかったもん。」
「しかし一年ね。この作品には長く関わっていたこと。風呂敷広げすぎたのかしらね。予言もまったく本編に絡まないし。」
「さいごはどうなるか、なんていわない。もう期待してないもん。私はむかしのなのはは好きでした。おしまい。」
「次回で最終回、ね。すんなり溜飲が下がるとはいかないでしょうけど。どうラストになるのかしら‥」
2007/09/12/Wed
「あはははは! あー、笑った。アニメでこんなに笑ったの久しぶり。やっぱり脚本がだめだったのかな。ほんと、もうすごく笑っちゃった。」
「レジアスはけっきょく組織を立て直そうとして苦労しつづけの人だったのね。一期二期では夢の組織だった管理局が、ただのどこにでもあるような問題を抱えた組織にすぎないことを突きつけられるのは、皮肉ね。」
「レジアスは地上の戦力不足解消のために戦闘機人をつくった。それは倫理に抵触することかなだけど、フェイトやエリオが認められて出世もできるような社会だし、そんな問題じゃないのでないかな。もちろん違法ではあるけれど‥ほんとに違法なのかな‥英断だった。それに法律なんて変えちゃえばいいし。地上の最高権力者の評議会も味方だったのだから、サイボーグ技術もどんどんいいよーにしようと思えばできたのでないかな。六課設立の経緯をみても、コネや人脈政治旺盛なミッドチルダですし、それくらいしてもだれも責めない気がする。‥ミッドチルダって物騒。」
「コネと人脈ねー。まったくはやてがそれを活用しすぎなのよね。だからレジアスなんてそれほどひどいことしていないようにも思えるのかしら。ヴォルケンリッターの過去やフェイトの過去、それに対して使う間もなく破壊されたアインへリアルの中将ではね‥」
「ゼストはほんと何をしたかったのかな。戦闘機人技術は一応違法だからスカリエッティのアジトのひとつを調査してたんだよね。それでレジアスがこのままじゃまずいなってゼストにそれとなく伝えた。でも勇み足のゼストは‥という話。これだけだとゼストに失敗の責があるように思えてならないです。レジアスの正義への気持は、そんなにゼストの考えてるのと隔たってはいなかったのじゃないかな。遅きに失するけど。」
「ゼスト自体も何がしたかったのかしらね。自分を殺して改造したスカリエッティに協力してまで、一体何がしたかったのかしら。」
「たぶん何も考えてなかったのだよ。」
「はてさてね。ひどいものよ。」
「スカリエッティの目的っていまだにわかんないです。パトロン殺してまで表舞台に立ちたかったの? 研究一筋の人がスポンサーなくしてまで世俗的関心を求めたの? そこが私にはわからないし、もしそんな世俗の栄誉を欲しがったっていうなら、フェイトにホームランされても仕方ないなって思います。ザンバーホームラン。」
「あの吹き飛び具合は見事だったことね。」
「ジェットザンバーとかスプライトザンバーとかいってたころが夢みたいです。もう技名も何もあったものじゃないですよね。すごくおもしろかったです。」
「ま、おもしろかったことはたしかね。」
「おもしろかったよねー。怪獣二大決戦の場面はほんとにおもしろかった。なのはで何がしたかったのか、ほんとにわからなくなった。エリオとキャロとルーテシアのやりとりは、もうべつにいいです。何をいっても、というより、ただ破綻しちゃっただけだから。通信が実況されてるのはすごいなって思いましたけど。」
「だれが撮ってるのかしらね。あれ。」
「母性だの家族だのいう話じゃなかったのかなー。あと二話、どこまで迷走するか楽しみです。迷走なんてあえていっちゃえだけど。」
「展開が唐突、ぶつ切りなのよね。一貫性の問題だけど、そこが閉ざされてるというか、ま、どうケリがつくのかしらね。神妙にまちましょ。」
2007/09/05/Wed
「今回はスターズ分隊が活躍するお話。分隊ではないのだけど、どうでもよろし、です。ヴィータ生きてるのかなー。」
「プログラムなのだから、平気そうではあるかしらね。知らないけど。」
「ヴィヴィオが敵になっちゃった。で、私は未だになのはママフェイトママのくだりはぞっとするです。なんていっちゃうとあれれだけど、なのはとフェイトの絡みはたぶん萌え‥というか露骨な描写なのだろなだけど、どこか不自然です。私はちょっとおかしなふうに感じるな。それはたぶん、この二人の関係から生臭さを取り除くことに必要以上に躍起になってるから、かなって思う。」
「生臭さを否定する、ね。その生臭さは何かといえば、好きという感情とともに出てくる諸々の、ま、人間臭さであったりするのだけど。」
「なのはとフェイトはお互い好きなのだけど、性的感情がないように描かれてるのだよね。いっしょのベッドで寝ても、あんなことないよ、みたいな。そういうの、PTAの親御さん的っていうのかなー。へんな言い方だけど。うーん‥」
「性的描写はよろしくないっていう主張? はてさて。それはどうかしら。」
「うーん‥率直にいっちゃうと、ある種の潔癖さ、かな。好かれるのは創造と破壊って二面性を具えた処女性か、保護と不可侵って二面性を宿した母性‥ってなるのかな。でもただ、ここまで生臭さを排除しちゃうと、気持わるいっていうか、消臭剤も度がすぎればきついというか。やっぱり不自然。恋愛するなら、もっと真剣に、向かい合ったらいいのにって、私はどこかでそう思ってるのかも。」
「少女から母親に飛んだわけだしね、なのはは。その中間のありうべき、いってしまえば直視したくない部分をごそっと無くしてしまったのが三期だといえるかしら。ま、だから母親描写に違和感がのこるといえるのだけど。」
「子どもが親を撃つ物語を、やるのかな。一期もそうだったけど、でもなのは三期は、なんかすごくやだな。なのはママとか、うーん‥。わけわかんない。」
「子ども、ね。あまりつよくはいえないけど、このなのはとヴィヴィオの描写に感じる印象は何かしらね。単純に必然性がないからといえば、そうなのだけれど。さてね。」
「ところで、なのはは正義感で戦ってるのかな? それとも母性? 悪魔じみた正義感とかいってるけど、ほんとにそかな。私はなのはを正義の人と思ってないし、正義感の人、というなら、それはたぶんそのとおりだろなって思う。この二つのちがいは、けっこう大きいのでないかな。放言めいてるけど。」
「はてさて。それはなのはが本当には何を願ってるのか、という部分かしらね。彼女はどうしたいのかしら。母親をしたいようでもあるし、現場で活躍もしたいようでもあるし。その矛先は何に向けているのかしらね。」