女性の理想像のひとつとしての高町なのは、という話
2008/05/31/Sat
「このとこぼんやりとリリカルなのはのことを思い返していて、なのはみたいな人はそれほど珍しくはないかな、とか思う。三期のなのはみたいな性格や行動様式な人はそれほど稀な存在でなくて、ただ彼女ほど実績を上げることができたり、賛同者を得ることができないってだけのことなのでないかな。たぶん、なのはのような価値感覚をもってる人はそんな少ない存在でない。とすると、問題となるのはなのはという人間の価値感覚の重要なとこは何かな、ということになって、それはつまり自立ということかな、って思う。」
「自立、ね。それはつまりなのは三期とは、ひとりの自立した人間がどのように生活するか、その理想を描いたということかしら。仕事も恋愛も子育ても、女性として考えうる理想形としてなのは三期という物語はあった、ということかしら。」
「極論だけど、ちょっと思っちゃった。仕事もできて、職場の人間関係も良好で、恋人ととも問題なく仲よくて、それで子どももとくに支障なく元気でいる。こうみてくと、なのはってなんだか一昔前のフェミニストが理想とするよな条件をことごとく備えてる人物ではあるのだよね。たぶん男性の影がとにかく薄いのもそういう意味から解いてくべき事柄で、つまりなのはというライフスタイルのなかに異性って権力存在を介入させたくなかったのだと思う。なのは三期は、だから魔法戦闘だの自家撞着しちゃってる諸設定だのSF要素だの管理局の腐敗だのは、ぜんぶとりあえず横においといていいことで、物語の何よりの重要な基本的な枠組は、女性が完全に自立してあるスタイルとはどんなだろか、その理想のひとつを徹底して描いたことにあったのだと思う。‥ここまで考えてくと、理想像として描かれたなのはに不満をおぼえるほかなかった人の心理もつかめてくるし、なのはさんって敬称で多数の人たちに親しまれてる所以も見えてくるかなって気がする。ある種の人はかっこよく思えちゃうんだよね、あらゆる権力を掌中にした女性像というのは。その権力が何に向うかは、またちょっと議論が必要だけれど、ね。」
「古典的な同性愛理論では、女性の同性愛は男性と同等になろうとする心理の反映だなんて説があるものだけれど、この作品の場合はもしかしたらそれが上手く合致するのかしれないかしらね。戦闘も仕事も子育ても、悉くを完璧にこなすなのはというキャラクターは、そういった作者の憧れと照応してはいるのでしょうし。ま、とするとこの作品の見方もだいぶ変わってくるというものかしらね。」
「けっこう新鮮な見解を提示してはくれるよね。このアニメの人気の理由と、そこに潜むちょっとした男性心理。それらにふれるのはまたひとつの興味ある課題だけれど、とりあえずこのエントリはここでおしまい。なかなかリリカルなのはもどうして、考えさせてくれる作品ではあるのだね。」
「視聴してたの一年前くらいかしら? ま、多くの話題を提供してくれる作品ではあるのよね。はてさて、女性の理想像のひとつとしての高町なのは。ま、どうかしらという話題でしょうね。ただけっこう根深い問題が、このキャラ造詣には纏わっていそうな気は、しないでないかしら。」
→イプセン「人形の家」
→吉行淳之介「夕暮まで」
「自立、ね。それはつまりなのは三期とは、ひとりの自立した人間がどのように生活するか、その理想を描いたということかしら。仕事も恋愛も子育ても、女性として考えうる理想形としてなのは三期という物語はあった、ということかしら。」
「極論だけど、ちょっと思っちゃった。仕事もできて、職場の人間関係も良好で、恋人ととも問題なく仲よくて、それで子どももとくに支障なく元気でいる。こうみてくと、なのはってなんだか一昔前のフェミニストが理想とするよな条件をことごとく備えてる人物ではあるのだよね。たぶん男性の影がとにかく薄いのもそういう意味から解いてくべき事柄で、つまりなのはというライフスタイルのなかに異性って権力存在を介入させたくなかったのだと思う。なのは三期は、だから魔法戦闘だの自家撞着しちゃってる諸設定だのSF要素だの管理局の腐敗だのは、ぜんぶとりあえず横においといていいことで、物語の何よりの重要な基本的な枠組は、女性が完全に自立してあるスタイルとはどんなだろか、その理想のひとつを徹底して描いたことにあったのだと思う。‥ここまで考えてくと、理想像として描かれたなのはに不満をおぼえるほかなかった人の心理もつかめてくるし、なのはさんって敬称で多数の人たちに親しまれてる所以も見えてくるかなって気がする。ある種の人はかっこよく思えちゃうんだよね、あらゆる権力を掌中にした女性像というのは。その権力が何に向うかは、またちょっと議論が必要だけれど、ね。」
「古典的な同性愛理論では、女性の同性愛は男性と同等になろうとする心理の反映だなんて説があるものだけれど、この作品の場合はもしかしたらそれが上手く合致するのかしれないかしらね。戦闘も仕事も子育ても、悉くを完璧にこなすなのはというキャラクターは、そういった作者の憧れと照応してはいるのでしょうし。ま、とするとこの作品の見方もだいぶ変わってくるというものかしらね。」
「けっこう新鮮な見解を提示してはくれるよね。このアニメの人気の理由と、そこに潜むちょっとした男性心理。それらにふれるのはまたひとつの興味ある課題だけれど、とりあえずこのエントリはここでおしまい。なかなかリリカルなのはもどうして、考えさせてくれる作品ではあるのだね。」
「視聴してたの一年前くらいかしら? ま、多くの話題を提供してくれる作品ではあるのよね。はてさて、女性の理想像のひとつとしての高町なのは。ま、どうかしらという話題でしょうね。ただけっこう根深い問題が、このキャラ造詣には纏わっていそうな気は、しないでないかしら。」
→イプセン「人形の家」
→吉行淳之介「夕暮まで」