純真ミラクル100% 第19話
2009/12/30/Wed
「ドラマのおもしろさは相変わらず。朝ドラのようなメディア性のある物語で、なおかつ毎回見どころを用意してくれるセンスは演出の腕前として見事なものかなって関心する。なので純粋に一読者としてはただこのドラマの速度感に身を委ねるばかりであって、完結する前にはあまり内容のほうに意見するのは野暮かなって気もするのだけど、少し今回気になったのはこの作品中における男女間のスタンスのそれぞれのちがいともいうべきところかな。というのも、私はこの作品のタイトルの「純真」って言葉がどういった意味をもつのかなってちょっと考えてもいたのだけど、基本的に私は純真や純情といった言葉は、女性には当てはまらないものでないかなって気がしてる。もちろん、とかいっちゃうと語弊があって、正しくは男性が女性に抱く類の純情といった概念は女性のなかには存在しないだろうって、私は思ってるということ。そしてむしろ純真という観念が適用されるのは男性の側であって、よけいにいうならそれは同性同士の間柄でもっとも明瞭にみてとれるものじゃないかなとさえ、私は考えるものであるかな。‥この作品の男性陣も、軒並み純情であるものね。女性のタフさに比較して、それは顕著なくらい。」
「モクソンの純真さといったものは彼女の過去と努力の積み重ねの上にあるものであり、その意味ではモクソンは異常なほどに強靭ではあるのでしょうね。だからたとえモクソンが本社のほうに移籍しようと、二宮が心配しているような事態には、つまりモクソンが過度に落ちこんで駄目になってしまうといったようの状況には、おそらくならないのではないかしら。ま、もちろん、それと二宮の恋心が関係する問題は、またべつでしょうけど。」
「モクソンはタフだものね。その意味ではオクソンも自分の野望のために適切な判断をできる人であるだろうし、所長さんもその経歴からは、男性関係は除くとしても、相応のやり手であるにちがいない。‥そう考えてくと、今の困難な状況も本作の女の人たちはなんとでも乗り越えてくれるのでなかろかなってあるていど安心して見てられるのだけど、逆に工藤さんあたりはここらの選択の如何で人生変わっちゃいそうで見ててどきどき。ついでに武市さんも同じ意味で進退窮まっちゃいそうで、見てておもしろい。‥過去が影のようにまとわりついて、自分でも信じない未来に現在を賭す人間は、総じて、見ていておもしろい。」
「その意味では末澤という人も非常におもしろいものね。ああいうふうに打算と人間らしい感情の狭間で揺れる姿というのは、変に色気もあるものよ。金や権力は、ある意味では人の心を映し出す鏡か、あるいは心そのものでもあるのだから、そのために他者を売るということもしかたないことなのでしょうけど、ただ人の感情や気分というのはね、そう上手く処理できるものではありえないのでしょう。悪に徹することなど、普通の人間にはできないのだから。」
「モクソンの純真さといったものは彼女の過去と努力の積み重ねの上にあるものであり、その意味ではモクソンは異常なほどに強靭ではあるのでしょうね。だからたとえモクソンが本社のほうに移籍しようと、二宮が心配しているような事態には、つまりモクソンが過度に落ちこんで駄目になってしまうといったようの状況には、おそらくならないのではないかしら。ま、もちろん、それと二宮の恋心が関係する問題は、またべつでしょうけど。」
「モクソンはタフだものね。その意味ではオクソンも自分の野望のために適切な判断をできる人であるだろうし、所長さんもその経歴からは、男性関係は除くとしても、相応のやり手であるにちがいない。‥そう考えてくと、今の困難な状況も本作の女の人たちはなんとでも乗り越えてくれるのでなかろかなってあるていど安心して見てられるのだけど、逆に工藤さんあたりはここらの選択の如何で人生変わっちゃいそうで見ててどきどき。ついでに武市さんも同じ意味で進退窮まっちゃいそうで、見てておもしろい。‥過去が影のようにまとわりついて、自分でも信じない未来に現在を賭す人間は、総じて、見ていておもしろい。」
「その意味では末澤という人も非常におもしろいものね。ああいうふうに打算と人間らしい感情の狭間で揺れる姿というのは、変に色気もあるものよ。金や権力は、ある意味では人の心を映し出す鏡か、あるいは心そのものでもあるのだから、そのために他者を売るということもしかたないことなのでしょうけど、ただ人の感情や気分というのはね、そう上手く処理できるものではありえないのでしょう。悪に徹することなど、普通の人間にはできないのだから。」