true tears 第13話「君の涙を」
2008/04/03/Thu
「乃絵は孤独になれたんだな、と思った。眞一郎が乃絵をみてると心がふるえるといったとき、私もまた同じく心がふるえるものがあった。‥私はさいしょから乃絵があまり好きでなくて、それは彼女が周囲に対してこれ見よがしなほど無頓着で、そういった行為は彼女自身の孤独を深めてくだけでないかなと思ってたからだけど‥そしてその孤独にさえ彼女自身は無頓着だった。何も見えてない、状態だった‥あの眞一郎の手をふり切って、私ひとりで歩いてくといったときの、あの乃絵の後ろ姿は、とてもとても美しかった。私は、はじめて彼女を、好きになった。そっか、眞一郎は、このことを知ってたのかな。乃絵という人がひどく人を感動させる力をもってることを。彼は、知ってたんだろな。私はそのことに今のいままで気づけなかった。だからさいごのさいごで、みずからの孤独に自覚的になって、そのうえで孤独を引き受けようとする彼女の姿に、不覚ながら‥泣いちゃったな。そう、彼女は美しい。私はそれを、遅まきながら、今、認める。彼女は素敵な人だ。」
「乃絵は自身のおかれた孤独に今ままで無頓着であり無自覚であって、そのためによけいに孤独を抱えこんでいたといえるのかしらね。しかしその無自覚さに純の告白で気づかされ、自分のはまっている暗闇がどこまでも深まっていることに気づいてしまった。そこでたいていの人は取り乱したりしてしまうのでしょうけど、彼女はそうではなかった。なんとも、毅然とした子よね。あれにはおどろいたかしら。」
「ぜんぜんちゃんとしてたよね。私、すごいなって思う。乃絵のつよさというのは、いったいなんなのかな。それは純真さというだけの単純さでなくて、彼女はみずからのいる場所と立場をわきまえたうえで、納得したうえでなおそれを受け容れることのできる理性をもった、正しい判断のできる知性をもった少女だった。あくまでひとりきりであろう、そのさみしさをだまって引きとめられる、あまりといえばあまりな、孤高の精神。その孤独というのは、ちょっと想像を絶するものがあるかな。でも彼女はそれを認めえた。なんて、それはつよさなんだろう。なんて、それは見事な姿なのだろう。乃絵の姿に私は感動した。さいご、鶏小屋の前ではるかな世界を思う彼女の姿に、私はここまで変われるものかなっておどろきをもって眺めてた。それはほんとに美しい光景で、あったから。」
「悲しみをけっきょく彼女は引き受けたのでしょうね。弱音ひとつ吐かず、それが自分のすべきことであることを心得て。ああも人はまっすぐになれるものかしら。ちょっと打ち震えるものがあるかしらね、あの姿には。」
「眞一郎が乃絵と比呂美の二人に対して抱いている気持は、実はそれぞれ異なってて、彼自身も物語の当初はそのことを理解してなかった。でも彼は自分の気持をついに明瞭に理解しえて、そしてぜんぶに決着をつけた。‥ある意味、私の予想どおりの最終回でした。こうなるかな、と思ってたとおりにすべてが運んで、その意味ではちょっとおどろいたくらい。ただ予想外だったのが乃絵のあそこまでの立派な態度で、私は彼女にそこまで期待してなかった。だから、乃絵がああまで美しくて、私はうれしかった。感動させて、もらった。すばらしい作品だったと、心から思います。ありがとう。素敵な景色を、みせてくれて。」
「どんな作品になるかしらと思っていたけれど、果して予想以上に見事な出来だったといえるかしらね。楽しく、そして考えさせられた作品だった。本当にすばらしい最終回だったといえるでしょう。見事の一言よ。」
「乃絵は自身のおかれた孤独に今ままで無頓着であり無自覚であって、そのためによけいに孤独を抱えこんでいたといえるのかしらね。しかしその無自覚さに純の告白で気づかされ、自分のはまっている暗闇がどこまでも深まっていることに気づいてしまった。そこでたいていの人は取り乱したりしてしまうのでしょうけど、彼女はそうではなかった。なんとも、毅然とした子よね。あれにはおどろいたかしら。」
「ぜんぜんちゃんとしてたよね。私、すごいなって思う。乃絵のつよさというのは、いったいなんなのかな。それは純真さというだけの単純さでなくて、彼女はみずからのいる場所と立場をわきまえたうえで、納得したうえでなおそれを受け容れることのできる理性をもった、正しい判断のできる知性をもった少女だった。あくまでひとりきりであろう、そのさみしさをだまって引きとめられる、あまりといえばあまりな、孤高の精神。その孤独というのは、ちょっと想像を絶するものがあるかな。でも彼女はそれを認めえた。なんて、それはつよさなんだろう。なんて、それは見事な姿なのだろう。乃絵の姿に私は感動した。さいご、鶏小屋の前ではるかな世界を思う彼女の姿に、私はここまで変われるものかなっておどろきをもって眺めてた。それはほんとに美しい光景で、あったから。」
「悲しみをけっきょく彼女は引き受けたのでしょうね。弱音ひとつ吐かず、それが自分のすべきことであることを心得て。ああも人はまっすぐになれるものかしら。ちょっと打ち震えるものがあるかしらね、あの姿には。」
「眞一郎が乃絵と比呂美の二人に対して抱いている気持は、実はそれぞれ異なってて、彼自身も物語の当初はそのことを理解してなかった。でも彼は自分の気持をついに明瞭に理解しえて、そしてぜんぶに決着をつけた。‥ある意味、私の予想どおりの最終回でした。こうなるかな、と思ってたとおりにすべてが運んで、その意味ではちょっとおどろいたくらい。ただ予想外だったのが乃絵のあそこまでの立派な態度で、私は彼女にそこまで期待してなかった。だから、乃絵がああまで美しくて、私はうれしかった。感動させて、もらった。すばらしい作品だったと、心から思います。ありがとう。素敵な景色を、みせてくれて。」
「どんな作品になるかしらと思っていたけれど、果して予想以上に見事な出来だったといえるかしらね。楽しく、そして考えさせられた作品だった。本当にすばらしい最終回だったといえるでしょう。見事の一言よ。」