ef - a tale of melodies. 第1話「ever」
2008/10/09/Thu
「初見の印象は、相も変わらない作品かな、というのだった。私が前作に当る「a tale of memories.」を視聴したのはついこのあいだのことだから、なつかしいというより、またこの演出なんだなって既視感のほうがほかの人よりつよいかなって思う。といっても、以前は戸惑うばかりで意味がほとんどつかめなかったこの作品特有の演出に目食らうということは、もうこの第1話ではなかったけど。慣れというのかな。あんまり意図の見えない構図や記号を多用するこの手の演出は好みでないけれど、それはもうしかたないこととして、本作を視聴してこかな。」
「今回は火村と優子と、そしてミズキとヴァイオリニストの久瀬が中心に展開していくのかしらね。二つのストーリーともどうやら芸術家のタイプが眼目として来るみたいだし、そこらの孤独なり虚無性なりが物語の主題として表現されるのかしら。ま、1話目だからなんともいえないことでしょうけど。」
「私は、前作はそのテーマ選択の果敢さと演出への試みの志の高さこそ評価すれ、物語の落しどころとしてはあまり関心はしてなかった(→ef - a tale of memories. 第10話~第12話)。だから今回は、お話の質のほうをどしても演出の個性といっしょに期待したいとこなのだけど、テーマとして芸術家の異質性をとりあげたのをみると、またまたあらわすにむずかしい題材ではあるだろなって嘆息するほかない。たとえば久瀬さんが部屋に何もおいてなくて、そして食事にも不養生である種の不調を身体に抱えてるとこを鑑みると、これは芸術家の才能に潜む空隙を描きあらわす気なのかなって思えちゃう。それはたとえばバルザックの描いた狂気のようなものかもしれないし(→バルザック「知られざる傑作」)、ミズキとの交流を軸に描くのなら、久瀬のもつ虚無を彼女の存在が救いを与える流れに行くのかもしれない。‥といっても、この時点じゃまだ何もいえないかな。ただ久瀬さんが一方ならないさみしさに苦しめられてる人なのかなということは、なんとなく察せた。彼がさいごミズキにさらけた自分の姿を、たぶん彼はほんとの自分だとはまったく思ってないだろな。そこがたぶんこの物語のきびしい部分になるよな気がする。」
「久瀬のほうはそれでも何ごとかいえるけど、火村のほうはさっぱりね。とくに火村と優子なんて謎をふりまいて回ってるような人物の筆頭だし。彼らがなぜ前作であのような振る舞いと態度をしたのか。そこらが今作で判然とすれば、前作の見方も変わるのかしら。」
「どうだろね。裸になってラフしてる凪さんの姿は笑っちゃったけど。そんなシチュエーションはさすがに私もきいたことないや。とりあえず、ミズキがかわいくてよかったので、彼女がまた明るくふるまってくれることに期待かな。楽しみに、させてもらおかな。」
「はてさて。ま、伏線としては十分な1話目だったのでないかしら。これからの行末にまずは注目させてもらいましょうか。お手並み拝見というところよ。」
「今回は火村と優子と、そしてミズキとヴァイオリニストの久瀬が中心に展開していくのかしらね。二つのストーリーともどうやら芸術家のタイプが眼目として来るみたいだし、そこらの孤独なり虚無性なりが物語の主題として表現されるのかしら。ま、1話目だからなんともいえないことでしょうけど。」
「私は、前作はそのテーマ選択の果敢さと演出への試みの志の高さこそ評価すれ、物語の落しどころとしてはあまり関心はしてなかった(→ef - a tale of memories. 第10話~第12話)。だから今回は、お話の質のほうをどしても演出の個性といっしょに期待したいとこなのだけど、テーマとして芸術家の異質性をとりあげたのをみると、またまたあらわすにむずかしい題材ではあるだろなって嘆息するほかない。たとえば久瀬さんが部屋に何もおいてなくて、そして食事にも不養生である種の不調を身体に抱えてるとこを鑑みると、これは芸術家の才能に潜む空隙を描きあらわす気なのかなって思えちゃう。それはたとえばバルザックの描いた狂気のようなものかもしれないし(→バルザック「知られざる傑作」)、ミズキとの交流を軸に描くのなら、久瀬のもつ虚無を彼女の存在が救いを与える流れに行くのかもしれない。‥といっても、この時点じゃまだ何もいえないかな。ただ久瀬さんが一方ならないさみしさに苦しめられてる人なのかなということは、なんとなく察せた。彼がさいごミズキにさらけた自分の姿を、たぶん彼はほんとの自分だとはまったく思ってないだろな。そこがたぶんこの物語のきびしい部分になるよな気がする。」
「久瀬のほうはそれでも何ごとかいえるけど、火村のほうはさっぱりね。とくに火村と優子なんて謎をふりまいて回ってるような人物の筆頭だし。彼らがなぜ前作であのような振る舞いと態度をしたのか。そこらが今作で判然とすれば、前作の見方も変わるのかしら。」
「どうだろね。裸になってラフしてる凪さんの姿は笑っちゃったけど。そんなシチュエーションはさすがに私もきいたことないや。とりあえず、ミズキがかわいくてよかったので、彼女がまた明るくふるまってくれることに期待かな。楽しみに、させてもらおかな。」
「はてさて。ま、伏線としては十分な1話目だったのでないかしら。これからの行末にまずは注目させてもらいましょうか。お手並み拝見というところよ。」