とらドラ! 第2話「竜児と大河」
2008/10/09/Thu
「感心しちゃった。そう、1巻のエピソードはいいよね。構成のこの見事さがなかったら、たぶん私はつづきは読んでなかったろな。大河がことごとくドジで告白失敗しちゃうのもいいし、竜児といっしょに夜中の電柱に八つ当りするシーンも私にはこれはとうていできないなって思いが抜けきれないで眺めちゃう。そしてさいごの竜虎相立つってシーンは、原作のこれからの展開を鑑みると、たぶん憧憬をもって思い返されるであろう、そして当人同士にとってはいろいろな意味で、転回点となった、なっちゃった、切ないまでの情景で刻まれた瞬間なのだろなって思う。とことん実りにくい人間関係が‥恋愛だけでなくて、ね‥この作品の得がたい特徴であって、価値であるかなって思う。そのため、ままならなさとやきもちは、ほかのラブコメには見られないほどのものがあるのは、ちょっとつらいけれど。」
「1巻の内容をダイジェストで切り出したという感じだけれど、はてさて、予想していたよりずっとよい印象かしらね。キャラクターが動いているのは気持がいいし、何より実乃梨の挙動は実にらしいかしら。彼女は動きがついてはじめて映えるタイプでしょうね。原作よりか好印象よ。」
「ここまでのお話だとまだみのりんの毒は見えてこなくて、きょろきょろ動いてるのはふつうにかわいくてよろしだよね。‥みのりんという人はむずかしくて、ある意味この作品はみのりんって悪女にふり回される物語ともいえるかなって気がする。もちろん悪女って言い方には棘があるかもだけど、でも彼女の機智はときに残酷といえるほどまで他者に恐怖や同様を呼び起すものがあることは疑えないかなって思うかな。‥自己に対して誠実であろうって意識してる大河や、自分の弱さに自覚的な亜美さん、そして己の弱さに萎縮しちゃってる竜児にとっては、ある意味みのりんは相手できないほど、彼女の力は、作中、群をぬいている。みのりんという人ほど、人によって捉え方が異なる人物もまたないのでないかな。あるていど恋愛に蹉跌をおぼえた人ほど、もしかしたらみのりんには恐怖と汚辱を感じるのかもしれない。彼女のふるまいにはどこか悪魔的なとこがあって、それが全体としては物語に大きな波を生むこととなって、事実上、亜美さんはみのりんに打倒されることになっちゃう(→竹宮ゆゆこ「とらドラ8!」)。にこにこ笑う、みのりんの笑顔にだまされちゃいけないよ。と思うけど、でも私も彼女のような人は苦手かな。たぶん私は、みのりんの醸す明るさに、本能的に引いちゃってるのかも。それがよいかどうかは、少し考えちゃう疑問があるかなだけれど、ね。アニメではどこまでみのりんが本性あらわすかな。ちょっと、楽しみかもかな。」
「竜児と大河の描き方に関しては、この時点ではとくに文句もまったくないかしら。意外と作品の本質を射抜いている演出の気がするのよね。さて、これは楽しみにしてよいでしょう。次回にも期待よ。」
「1巻の内容をダイジェストで切り出したという感じだけれど、はてさて、予想していたよりずっとよい印象かしらね。キャラクターが動いているのは気持がいいし、何より実乃梨の挙動は実にらしいかしら。彼女は動きがついてはじめて映えるタイプでしょうね。原作よりか好印象よ。」
「ここまでのお話だとまだみのりんの毒は見えてこなくて、きょろきょろ動いてるのはふつうにかわいくてよろしだよね。‥みのりんという人はむずかしくて、ある意味この作品はみのりんって悪女にふり回される物語ともいえるかなって気がする。もちろん悪女って言い方には棘があるかもだけど、でも彼女の機智はときに残酷といえるほどまで他者に恐怖や同様を呼び起すものがあることは疑えないかなって思うかな。‥自己に対して誠実であろうって意識してる大河や、自分の弱さに自覚的な亜美さん、そして己の弱さに萎縮しちゃってる竜児にとっては、ある意味みのりんは相手できないほど、彼女の力は、作中、群をぬいている。みのりんという人ほど、人によって捉え方が異なる人物もまたないのでないかな。あるていど恋愛に蹉跌をおぼえた人ほど、もしかしたらみのりんには恐怖と汚辱を感じるのかもしれない。彼女のふるまいにはどこか悪魔的なとこがあって、それが全体としては物語に大きな波を生むこととなって、事実上、亜美さんはみのりんに打倒されることになっちゃう(→竹宮ゆゆこ「とらドラ8!」)。にこにこ笑う、みのりんの笑顔にだまされちゃいけないよ。と思うけど、でも私も彼女のような人は苦手かな。たぶん私は、みのりんの醸す明るさに、本能的に引いちゃってるのかも。それがよいかどうかは、少し考えちゃう疑問があるかなだけれど、ね。アニメではどこまでみのりんが本性あらわすかな。ちょっと、楽しみかもかな。」
「竜児と大河の描き方に関しては、この時点ではとくに文句もまったくないかしら。意外と作品の本質を射抜いている演出の気がするのよね。さて、これは楽しみにしてよいでしょう。次回にも期待よ。」