ef - a tale of melodies. 第3話「union」
2008/10/22/Wed
「今回のこのミズキの行為には、関心しないかな。生きてるのだからっていうミズキの指摘はまだわかるけど、でも久瀬さんはその生きてることの清算を生きてるうちに理性的につけようと考えたうえでヴァイオリンに火を点じたのであって、それはやけになったためでも破れかぶれにもなったためでもなくて、ある種とてもしずかに、そして荘厳に、自分のこれまでの思いこめたる音楽に決着をつけようとしてたのだから、ここでミズキが横槍を入れるのは、それはミズキの役割じゃないのじゃないかなって疑問が、私のなかには渦まいちゃう。というのも、ミズキはまだ久瀬さんと知りあって数日しか経ってなくて、それだけの付きあいで彼の生き方の今後の行く末を左右するような立場に割りこんでくというのは、私には彼女が衝動的になっちゃったからかなって気がしてならない。もちろん、ミズキにはミズキの思いがあるというのは否定しない。でもその思いは、久瀬さんの心中をよく知ったうえでのこと? 彼を信じられるって前提があってのこと? それだから、私はここでミズキは軽率なふるまいに、つまり一時の感傷によって久瀬さんの決断に横槍を入れちゃったのでないかなって考える。それはたぶん、久瀬さんのある負担になっちゃうのじゃないのかな。」
「ま、むずかしいところかしらね。ただミズキがまだ久瀬をよく知らず、自身の強烈な感情に促されて行動してしまっているというのは否みがたい事実でしょう。彼女が行動的であることが、吉と出るか凶と出るかね。久瀬と長い付きあいのある蓮治や火村があえて無関心の態度をとっているのは、故なしのことではないのでしょうけど。」
「でもだから、何も知らないミズキだから久瀬の心に影響与えられるかなって希望が生まれえるということは、わかるのだけど。たぶん釈然としないのは、このミズキと久瀬の物語は、屈折して閉塞状態にある久瀬さんの態度を、自分に素直で偽りない気持を正直に表現するミズキの力‥純真さによって、打破することを狙ってる構成であることが予見されるからで、私はミズキのそのふるまいに少し危なかしいものをおぼえちゃうからかな。‥久瀬さんの抱いた絶望は、死の認識という意味で、だれもが至るであろう凡庸さをもってる。それに対して、生の明るさの象徴のようなつよさを輝きとして秘めるミズキがどんな未来を見せえるのか。‥展開次第によっては、私はたぶんこの物語にそうとうな反発をおぼえちゃうことになっちゃうかもかなって気がする。久瀬さんの選択をここで否定してみせたミズキが、彼にどんな希望を提示できるのか。さあ、私に見せてみて。楽しみに、する。」
「はてさてね。‥それに対して火村と優子のほうの話は、ま、予測通りといってもよいのかしら。火村は人には干渉しない主義とかいってるけど、一期から干渉しまくりなのがなんともかしらね。」
「あはは。火村さん、お節介。でもそこがよいとこかな。‥優子のほうは、ちょっと斜に構えすぎかなって気がしないでなくて、ずいぶんといじめに参っちゃってるのかなって思いが逆にする。優子さん目が笑ってないものね。こっちはこっちで、けっこう重い話になりそうで期待してもよろしかな。天宮先生の飄々とした雰囲気は、それなり好印象。美術畑という感じは、たしかにしないでないかな。絵描きはこれだからって、少し思う。芸術家の性質をよく付与する作品ではあるのかな。」
「ま、そこらの芸術云々はキャラ設定のアクセント以上の意味あいはないのでしょうけどね。‥しかし死期の近い演奏家に、いじめと頑なな性格の青少年の物語、か。一期でも感じたことだけれど、全体として人が他者に干渉しようという他者とのコミュニケートの問題が、この作品の一貫としたテーマなのでしょうね。とりあえずはおもしろくなりそうだし、期待させてもらいましょうか。どうなることか、楽しみよ。」
「ま、むずかしいところかしらね。ただミズキがまだ久瀬をよく知らず、自身の強烈な感情に促されて行動してしまっているというのは否みがたい事実でしょう。彼女が行動的であることが、吉と出るか凶と出るかね。久瀬と長い付きあいのある蓮治や火村があえて無関心の態度をとっているのは、故なしのことではないのでしょうけど。」
「でもだから、何も知らないミズキだから久瀬の心に影響与えられるかなって希望が生まれえるということは、わかるのだけど。たぶん釈然としないのは、このミズキと久瀬の物語は、屈折して閉塞状態にある久瀬さんの態度を、自分に素直で偽りない気持を正直に表現するミズキの力‥純真さによって、打破することを狙ってる構成であることが予見されるからで、私はミズキのそのふるまいに少し危なかしいものをおぼえちゃうからかな。‥久瀬さんの抱いた絶望は、死の認識という意味で、だれもが至るであろう凡庸さをもってる。それに対して、生の明るさの象徴のようなつよさを輝きとして秘めるミズキがどんな未来を見せえるのか。‥展開次第によっては、私はたぶんこの物語にそうとうな反発をおぼえちゃうことになっちゃうかもかなって気がする。久瀬さんの選択をここで否定してみせたミズキが、彼にどんな希望を提示できるのか。さあ、私に見せてみて。楽しみに、する。」
「はてさてね。‥それに対して火村と優子のほうの話は、ま、予測通りといってもよいのかしら。火村は人には干渉しない主義とかいってるけど、一期から干渉しまくりなのがなんともかしらね。」
「あはは。火村さん、お節介。でもそこがよいとこかな。‥優子のほうは、ちょっと斜に構えすぎかなって気がしないでなくて、ずいぶんといじめに参っちゃってるのかなって思いが逆にする。優子さん目が笑ってないものね。こっちはこっちで、けっこう重い話になりそうで期待してもよろしかな。天宮先生の飄々とした雰囲気は、それなり好印象。美術畑という感じは、たしかにしないでないかな。絵描きはこれだからって、少し思う。芸術家の性質をよく付与する作品ではあるのかな。」
「ま、そこらの芸術云々はキャラ設定のアクセント以上の意味あいはないのでしょうけどね。‥しかし死期の近い演奏家に、いじめと頑なな性格の青少年の物語、か。一期でも感じたことだけれど、全体として人が他者に干渉しようという他者とのコミュニケートの問題が、この作品の一貫としたテーマなのでしょうね。とりあえずはおもしろくなりそうだし、期待させてもらいましょうか。どうなることか、楽しみよ。」