けいおん! 第10話「また合宿!」
2009/06/05/Fri
「前回の引きから考えた場合、今回はまず及第点の内容かなって感じられて、それというのもけっきょく梓が練習もあまりしないこの軽音部にどうして留まりつづけてるのかなってその決意と選択の問題についてはよりよく描写することが叶わなかったけど‥この前の話で梓を泣かせちゃうまでに追いこんだわりには、そのフォローが話のなかでふれられてないのはけっこう致命的に思えるかな。なぜなら梓という子の生真面目な性格と融通の効かなさから考えると、彼女は一歩まちがえると怠惰に陥りかねない軽音部に在籍することにそうとう表にはあらわさない葛藤を抱えこんでるのじゃないかなって予想されるし、さらにはそのことに周囲の先輩たちが感づいてあげられるとはとうてい思えないわけだから、一年生が彼女ひとりしかない現状においては、梓の立場といったのは微妙なものになっちゃうのは致し方ないことかなって思われるから。なかなかむずかしい内面が、もしかしたら梓にはあるのじゃないのかな‥でも毒にも薬にもならないだろう少女たちの何げない日常をそれそのものとして描きだすっていう、ある意味この作品の基本に立ち返ったこの10話目は、肯定的な意味で本作のあるべき姿勢をなんとかとり戻すことに成功した内容だったと、当面はたぶんいえるのだと思う。でもといっても、さすがにドラマ性といった面においては、あまりにもあまり、芸がなさすぎかなという気は免れなくあるのだけど、ね。‥たとえばクリスマスのお話のときみたいに、姉妹の絆といったひとつのキーを導入することによってあそこまで良質なストーリーを描きだすことができるのだから、一本骨の入った物語がどうして再び見ることができないのかなって、本作については少し奇異にも思う。四コマのそのままの再現だけでは、いよいよだれてきちゃったかなって気がするかな。その意味で、なかなかこの作品はむずかしい境に差し迫ってきたのだと思う。‥単純な、原作のアニメ化だけじゃ、捻りがない。そのさじ加減が、むずかしい。」
「ドラマがなさすぎるというのはいろいろな意味で致命的であり、またどうにもこうにももったいなさを感じさせずにはおかないといったところでしょうね。というのも本作についていえば、キャラクターの個性と魅力といった点についてはほかの多数の作品以上に評価することができないわけじゃないのであり、このメンバーを使って青春なりなんなりのテーマを掲げて物語を展開させれば、たとえそれが平凡なものであろうと、十分鑑賞に耐えうるものが仕上がるだろうと予感させられるからなのでしょうね。それはたとえばバイトやクリスマスといった状況設定において、それなりおもしろいドラマを生み出してみせた本作だからこそいえることであって、前回の外部のバンドを彷徨する梓といった姿は、それだけでも十分なドラマを予感させるに足るものといえるのでしょう。だから、さて何かしらね、今回の合宿の話は、どうにもこうにも単調すぎて感想も何も不可能でしょう。なぜならこの回は場面しかなく、流れがない。キャラクターの挙動しかなく、その挙動が必要とされる文脈がない。これでは高く評価するわけには行かないでしょう。なんとも少々、惜しいことよ。」
「原作にない要素をいろいろつけちゃって物語とこの「けいおん!」っていう世界を広げてみてもいいのじゃないかなって思われるから、かな。‥もちろんここの議論は原作付きアニメがどう制作されるべきかっていう人と立場によって多種多様な意見が発せられるだろう問題を前提として含んでるものではあるのだけど、でも本作に限っていうなら、唯たちっていうキャラクターがより多角的でふかいテーマ性のドラマに耐えられるだろう人格を備えた個性であることが映像化することによって説得的に広く知られることになったのだから‥本作は、これは極論かなだけど、彼女たちっていう人間の魅力それそのものにおいて、好評を博してるのじゃないかなって私は見てる。それというのもだって、ドラマらしいドラマがないこの作品においては、作品の魅力というべきものは唯たちっていう人間を提示することでしかないのだものね。だから私は唯たちそれぞれの個性は、個々に異なった魅力と可能性を感じさせる、類稀な造詣だって評価する。そしてそれだから物語性の希薄な本作のスタンスを、私はつよく惜しいなって感じちゃうのかな‥原作の忠実な再現に留まらない映像化を、私は期待してやまない。‥といっても、もうそれは今さらなのだけど。‥なんだか原作とアニメ化の関係性について、どこか考えさせられちゃうものが本作にはずっとつきまとってあるのかな。いろいろ、微妙な問題だとは、思うのだけど。」
「ま、この話だけでもいろいろとドラマの萌芽ともいったものを感じさせられるから、そういった思いは強くなるのでしょうね。たとえば唯と梓の部内での立ち位置といったものはおもしろいもので、唯は一種の天才でしょう。そしてこういうのはなんでしょうけど、世の中、どのような分野にも才能というのはあるものであり、そして才能があるだけでは実はそれほど意味がないということも、興味深い世間の事実でもあるのよ。あとはそうね、梓は練習が大事だとはいっているけど、ただ単にがむしゃらに練習すれば上達するというわけでも実際はなく、唯たち四人の演奏が良く聞こえるのは彼女たちがだれからも強制されない自主性において集まったメンバーだからだという理屈も成り立つ。そしてこれを元に梓が外部のバンドの様子といろいろ比較してみれば、梓が唯たちを選んだ理由というものが、もしかしたら見えてくるのじゃないかしら? ま、とは適当にいっても、はてさてね。物語性が薄いという点が本作の致命傷にならないことを、これ以降の話において、期待してみるとしましょうか。望みはあまりないかもしれないけれど、ま、楽しみにしましょう。どうなることか、期待ね。」
「ドラマがなさすぎるというのはいろいろな意味で致命的であり、またどうにもこうにももったいなさを感じさせずにはおかないといったところでしょうね。というのも本作についていえば、キャラクターの個性と魅力といった点についてはほかの多数の作品以上に評価することができないわけじゃないのであり、このメンバーを使って青春なりなんなりのテーマを掲げて物語を展開させれば、たとえそれが平凡なものであろうと、十分鑑賞に耐えうるものが仕上がるだろうと予感させられるからなのでしょうね。それはたとえばバイトやクリスマスといった状況設定において、それなりおもしろいドラマを生み出してみせた本作だからこそいえることであって、前回の外部のバンドを彷徨する梓といった姿は、それだけでも十分なドラマを予感させるに足るものといえるのでしょう。だから、さて何かしらね、今回の合宿の話は、どうにもこうにも単調すぎて感想も何も不可能でしょう。なぜならこの回は場面しかなく、流れがない。キャラクターの挙動しかなく、その挙動が必要とされる文脈がない。これでは高く評価するわけには行かないでしょう。なんとも少々、惜しいことよ。」
「原作にない要素をいろいろつけちゃって物語とこの「けいおん!」っていう世界を広げてみてもいいのじゃないかなって思われるから、かな。‥もちろんここの議論は原作付きアニメがどう制作されるべきかっていう人と立場によって多種多様な意見が発せられるだろう問題を前提として含んでるものではあるのだけど、でも本作に限っていうなら、唯たちっていうキャラクターがより多角的でふかいテーマ性のドラマに耐えられるだろう人格を備えた個性であることが映像化することによって説得的に広く知られることになったのだから‥本作は、これは極論かなだけど、彼女たちっていう人間の魅力それそのものにおいて、好評を博してるのじゃないかなって私は見てる。それというのもだって、ドラマらしいドラマがないこの作品においては、作品の魅力というべきものは唯たちっていう人間を提示することでしかないのだものね。だから私は唯たちそれぞれの個性は、個々に異なった魅力と可能性を感じさせる、類稀な造詣だって評価する。そしてそれだから物語性の希薄な本作のスタンスを、私はつよく惜しいなって感じちゃうのかな‥原作の忠実な再現に留まらない映像化を、私は期待してやまない。‥といっても、もうそれは今さらなのだけど。‥なんだか原作とアニメ化の関係性について、どこか考えさせられちゃうものが本作にはずっとつきまとってあるのかな。いろいろ、微妙な問題だとは、思うのだけど。」
「ま、この話だけでもいろいろとドラマの萌芽ともいったものを感じさせられるから、そういった思いは強くなるのでしょうね。たとえば唯と梓の部内での立ち位置といったものはおもしろいもので、唯は一種の天才でしょう。そしてこういうのはなんでしょうけど、世の中、どのような分野にも才能というのはあるものであり、そして才能があるだけでは実はそれほど意味がないということも、興味深い世間の事実でもあるのよ。あとはそうね、梓は練習が大事だとはいっているけど、ただ単にがむしゃらに練習すれば上達するというわけでも実際はなく、唯たち四人の演奏が良く聞こえるのは彼女たちがだれからも強制されない自主性において集まったメンバーだからだという理屈も成り立つ。そしてこれを元に梓が外部のバンドの様子といろいろ比較してみれば、梓が唯たちを選んだ理由というものが、もしかしたら見えてくるのじゃないかしら? ま、とは適当にいっても、はてさてね。物語性が薄いという点が本作の致命傷にならないことを、これ以降の話において、期待してみるとしましょうか。望みはあまりないかもしれないけれど、ま、楽しみにしましょう。どうなることか、期待ね。」
