東方茨歌仙 第四話「信仰の人工湖①」
2011/01/26/Wed
「華仙がかわいい。冬服がかわいい。」
「うん、そう。」
「あー‥ほかに感想することがあるかな。」
「がんばりなさい。」
「がんばろう。‥‥微妙な言い方をしているけれど、別に今回の話がおもしろくなかったってわけじゃない。むしろ起承転結の構成はしっかりしているし、登場人物の行動に説得力はあるし、ドラマはきちんと成立していて、最後に微妙な警句めいた含みもある。すばらしい完成度。儚月抄は遠くになりにけり。‥でも、だけど、感想はきわめてしづらい。というのは、私が今回のネタであるダムにさほど関心も興味も持てなかったためかな? それは理由のひとつではあるだろうとは思う。」
「ダムでこんなふうに話を作るのは、独創性が感じられておもしろいことにはまちがいない。こういったネタの使い方、機知あふれる装置やオブジェを物語の材料にするところは、東方のほとんどの作品に共通した魅力なのでしょう。」
「じゃ、今回が感想しづらい理由の二つ目。‥‥守矢の神さまたちの考えていることが私にはよくわからない。というのは、この山の神々の存在の意味するところが私には上手く飲み込めないから。‥‥彼女たちは神社の経営に熱心で、また人々の信仰を得るためにさまざまな努力をして、さらには幻想郷それ自体の文明の発展のために尽力していることはわかる。それはよく描写されてきた。でも、だからというべきなのか、彼女たちは幻想郷においては、ほかのキャラたちと比べて、あまりに熱意にあふれすぎているような印象を私は受ける。霊夢を念頭に置くのなら、なおさら。‥‥守矢の神さまたちは宗教という自分たちの役目に自覚的であり、自分の責務を果すことにおいてはとてもまじめに行動する。それはある意味、東方という世界観にあっては異質なほどに。」
「外の世界で消えそうなものが幻想郷にやってくる。で、守矢の神々も例外ではなく、彼女たちは現実では立ち行かないのを逆に励みとするかの如く、幻想郷で力を得るために、実に熱心である。‥‥なぜ、そこまで熱心なのか? 彼女たちが信仰を得るためにがんばることは、東方という作品全体において、どのような意味性を求めているのか。もう少し言葉を付け足すと、今回、この話は何を表現しようとしているのか?」
「そこがわからない。ほかの東方のキャラがあまりやる気がないのと対照的なんだから、守矢の存在には、たしかになんらかのあるメッセージ性、作劇上の意図が秘められている。そういう気がする。けど、それが何かがわからない。守矢の神々を通じて、その神々によって変化していく幻想郷を描いて、さて、それは何を表そうとしているのか? ‥‥信仰の意義とか? だったら、はて、どうするかな。私。」
「ま、信仰というのをテーマにすると面倒になるからここでは話さないとしても、守矢の神さまってのはきわめて実利的よね。なんか、そこらはわかりやすくていいけれど。」
「ところでダムが観光になるっていっても、幻想郷でそんなの意味あるのかな? 遠方から観光客がぞろぞろ来るわけでもないし。そんなに人いるの、幻想郷って。」
「人里って謎よね。どれくらいの規模なのかしら? はてさてね。」
「うん、そう。」
「あー‥ほかに感想することがあるかな。」
「がんばりなさい。」
「がんばろう。‥‥微妙な言い方をしているけれど、別に今回の話がおもしろくなかったってわけじゃない。むしろ起承転結の構成はしっかりしているし、登場人物の行動に説得力はあるし、ドラマはきちんと成立していて、最後に微妙な警句めいた含みもある。すばらしい完成度。儚月抄は遠くになりにけり。‥でも、だけど、感想はきわめてしづらい。というのは、私が今回のネタであるダムにさほど関心も興味も持てなかったためかな? それは理由のひとつではあるだろうとは思う。」
「ダムでこんなふうに話を作るのは、独創性が感じられておもしろいことにはまちがいない。こういったネタの使い方、機知あふれる装置やオブジェを物語の材料にするところは、東方のほとんどの作品に共通した魅力なのでしょう。」
「じゃ、今回が感想しづらい理由の二つ目。‥‥守矢の神さまたちの考えていることが私にはよくわからない。というのは、この山の神々の存在の意味するところが私には上手く飲み込めないから。‥‥彼女たちは神社の経営に熱心で、また人々の信仰を得るためにさまざまな努力をして、さらには幻想郷それ自体の文明の発展のために尽力していることはわかる。それはよく描写されてきた。でも、だからというべきなのか、彼女たちは幻想郷においては、ほかのキャラたちと比べて、あまりに熱意にあふれすぎているような印象を私は受ける。霊夢を念頭に置くのなら、なおさら。‥‥守矢の神さまたちは宗教という自分たちの役目に自覚的であり、自分の責務を果すことにおいてはとてもまじめに行動する。それはある意味、東方という世界観にあっては異質なほどに。」
「外の世界で消えそうなものが幻想郷にやってくる。で、守矢の神々も例外ではなく、彼女たちは現実では立ち行かないのを逆に励みとするかの如く、幻想郷で力を得るために、実に熱心である。‥‥なぜ、そこまで熱心なのか? 彼女たちが信仰を得るためにがんばることは、東方という作品全体において、どのような意味性を求めているのか。もう少し言葉を付け足すと、今回、この話は何を表現しようとしているのか?」
「そこがわからない。ほかの東方のキャラがあまりやる気がないのと対照的なんだから、守矢の存在には、たしかになんらかのあるメッセージ性、作劇上の意図が秘められている。そういう気がする。けど、それが何かがわからない。守矢の神々を通じて、その神々によって変化していく幻想郷を描いて、さて、それは何を表そうとしているのか? ‥‥信仰の意義とか? だったら、はて、どうするかな。私。」
「ま、信仰というのをテーマにすると面倒になるからここでは話さないとしても、守矢の神さまってのはきわめて実利的よね。なんか、そこらはわかりやすくていいけれど。」
「ところでダムが観光になるっていっても、幻想郷でそんなの意味あるのかな? 遠方から観光客がぞろぞろ来るわけでもないし。そんなに人いるの、幻想郷って。」
「人里って謎よね。どれくらいの規模なのかしら? はてさてね。」
