CLANNAD 第13話「思い出の庭を」
2008/01/12/Sat
「みてておもしろいなって思った。朋也がんばるな。私ならきっとそんながんばれないだろな。彼のがんばれる理由ってなんだろ。友愛なのかな。それとたぶんことみのこと忘れてたって、その贖罪の意味合いもあるのだろな。‥とかとか、見終わってぼんやり考えて、それからこんなことあんまりいうものでないかなと思うけど、でもいっちゃうと、私ことみってぜんぜん好きでないな、なんて思う。‥べつに非難とかじゃないけど、なんとなく、かな。」
「なんとなく、ね。それでけっこう口さがないのでないかしら?」
「そんなでないもん。‥うーん、たぶんこのお話で、ことみってけっこう悪であるのかなって気がする。ことみは幼いころの罪の意識を引きずってて、それはしかたないかなって思うけど、でも椋のバス事故未遂で引きこもっちゃうのは、それは、なんだかこれ見よがしな気がしないでもないかなって思う。もっというと、それは自分の罪を乗り越えるための契機を他者を引っかけてつかみ取ろうってしてるのだよね。それはなんだかちょっとずるいのでない?なんて思ったり。」
「はてさて。しかしことみにとってはいつか直面すべき課題ではあったのでしょ。その引金がたまたま椋の事故に重なったというだけで、それは本人にはどうしようもないことだったでしょう。」
「でもそれなら、ことみは出てくるべきでないのかな。庭いじりしてる朋也に、彼女は顔をみせるべきでないのかな。もちろんそれができないという心情は想像できるし、こんなこという私がたぶんだめだめ。でもちょっと、ことみは私には遠い。私はたぶん彼女に同情を寄せることはない気がする。そして、それはきっと私に欠けたあるやさしさの問題なのだろな。彼女の罪を許す許さないでもなく、私はそもそも彼女の罪を罪として目に留めないだろうから。それは残酷にはちがいないのだから。」
「しかし、ことみを見捨てられない朋也たちには共感するのでしょ?」
「うん。彼らは好き。私は彼らがそうするのなら、彼らのすることとやかくいわない。でも、それもきっと欺瞞かな。ううん、これは私の偽善だ。」
「おそらく朋也以外の渚たちにはただ友情しかないのでしょうね。しかし朋也とことみの関係性には、少し罪のにおいがするかしら。もちろんそれはいって詮無きことなのでしょうけど。」
「なんとなく、ね。それでけっこう口さがないのでないかしら?」
「そんなでないもん。‥うーん、たぶんこのお話で、ことみってけっこう悪であるのかなって気がする。ことみは幼いころの罪の意識を引きずってて、それはしかたないかなって思うけど、でも椋のバス事故未遂で引きこもっちゃうのは、それは、なんだかこれ見よがしな気がしないでもないかなって思う。もっというと、それは自分の罪を乗り越えるための契機を他者を引っかけてつかみ取ろうってしてるのだよね。それはなんだかちょっとずるいのでない?なんて思ったり。」
「はてさて。しかしことみにとってはいつか直面すべき課題ではあったのでしょ。その引金がたまたま椋の事故に重なったというだけで、それは本人にはどうしようもないことだったでしょう。」
「でもそれなら、ことみは出てくるべきでないのかな。庭いじりしてる朋也に、彼女は顔をみせるべきでないのかな。もちろんそれができないという心情は想像できるし、こんなこという私がたぶんだめだめ。でもちょっと、ことみは私には遠い。私はたぶん彼女に同情を寄せることはない気がする。そして、それはきっと私に欠けたあるやさしさの問題なのだろな。彼女の罪を許す許さないでもなく、私はそもそも彼女の罪を罪として目に留めないだろうから。それは残酷にはちがいないのだから。」
「しかし、ことみを見捨てられない朋也たちには共感するのでしょ?」
「うん。彼らは好き。私は彼らがそうするのなら、彼らのすることとやかくいわない。でも、それもきっと欺瞞かな。ううん、これは私の偽善だ。」
「おそらく朋也以外の渚たちにはただ友情しかないのでしょうね。しかし朋也とことみの関係性には、少し罪のにおいがするかしら。もちろんそれはいって詮無きことなのでしょうけど。」